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陸の王者・新幹線と空の王者・飛行機。東海道新幹線が開業して以降、両者は切磋琢磨しながらしのぎを削ってきた。利用者のライフスタイルの変化や技術革新により、かつては時間や運賃が中心だった「乗り物選びの基準」は多様化した。最近では、セキュリティーの徹底も、物差しに加わりつつある。“移動の覇者”はどちらなのか。十番勝負で決着をつける。 ダイヤモンド編集部・柳澤里佳、浅島亮子、松野友美、新井美江子 ※『週刊ダイヤモンド』2018年10月6日号より転載(肩書・数値など情報は雑誌掲載時のもの)
駅弁歴30年以上の“駅弁女王”こと小林しのぶさんと『最高の空港の歩き方』(ポプラ社)の著者の齋藤成人さんにお薦めを選んでもらった。
まずはインパクトで集客する意図なのか。全国にある97空港のうち32空港が愛称を名乗っている。 空港に比べて、新幹線の駅名には政治闘争が如実に表れる。
空港民営化に参加するメンバーは稼ぐことには長けているが、災害対応はなおざりにしがちだ。駅と空港は営利と公共性のはざまで、利用者ファーストを貫くことができるのか。
日本での使命を終えた鉄道が、新興国へ地を移して走り続ける──。浪漫をかき立てられる話だが、日本独自規格の新幹線車両が海を渡ることはない。博物館展示などの例外はあるが、原則は廃車処分となる。
「合併や統合も含めた抜本的な経営見直しを模索するべきだ」。3月に国がまとめた「持続可能な地域航空の在り方」が波紋を広げている。
安全運行・運航は、安定した経営基盤があってこそ。組織で働く「人」も重要だ。この10年で鉄道と航空、両業界の勢力図は変容を遂げた。各社の経営の裏側を追った。
「国産」とうたわれる「三菱リージョナルジェット(MRJ)」だが、主要パートナーは大部分が海外勢だ。その背景には、民間機ならではの事情と三菱重工業のある決意が隠されている。
スカイマークが定時運航率で首位に立った。背景には、全社一丸となって再起を図ろうと、並々ならぬ努力を続ける姿があった。
インバウンド(訪日外国人)獲得戦においては現状、数では新幹線に、質では飛行機に軍配が上がる。
飛行機と新幹線の最新テクノロジーはどこまで進化したのか。JALがカスタマイズする「A350」とJR東日本が時速360km走行を目指すための「ALFA-X」を正面対決させた。
国際線の運賃は100万円以上もザラなので手が出ないが、国内線(福岡~羽田)の特割では3万4950円。エコノミークラス料金にプラス8000円でゴージャス気分を味わえるのだ。
スマホ時代、いつでもどこでも使われるようになったWi-Fi。JALはチャレンジングな先行投資で「無料化」の先駆者に。競合他社も追随する一大旋風が巻き起こっている。
安いだけが取りえだったバスの進化がすさまじい。新幹線・飛行機のドル箱路線に果敢に挑戦している。
JALの「どこかにマイル」が人気だ。通常の国内線特典航空券で必要なマイル数の半分以下の6000マイルで、羽田か伊丹・関空から「どこか」の空港に往復できる制度。
飛行機1便が250~500人を運ぶのに対し、新幹線は1本で1000人。この輸送力の差が空席率へのスタンスの違いを生み、利用者の運賃や予約サービスの利便性にも影響している。
低コストで業界勢力図を塗り替えたのがLCCならば、高速化でゲームチェンジを狙っているのがリニア中央新幹線である。総工費9兆円のビッグプロジェクトに死角はないのだろうか。
手荷物検査の是非が問われている。だが、東海道新幹線を運行するJR東海は導入の検討すらしていない。そのかたくなな対応には、ビジネスモデルを守ろうとする信念が透けて見える。
新幹線とJAL/ANAが激しい攻防を繰り広げて50年がたった。そこに路線開拓の前提条件を変えるLCCが登場した。離島や地方で人を運ぶ新しい公共交通の担い手になりそうだ。
ハウステンボスに、世界遺産も二つある。観光資源の豊富な長崎に新しいLCCが就航した。一方、九州新幹線は長崎ルートをめぐって大きな問題を抱えたまま。両者の明暗を追った。
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