日本の小さなパンツ屋が世界の一流に愛される理由

東京は渋谷で小さな下着メーカーを経営する野木志郎は、「ムレない、ベタつかない、しめつけない」という独特の穿き心地で、世界のセレブを魅了する「包帯パンツ」の生みの親。いまでこそ年間10万枚も売り上げる「包帯パンツ」だが、発売当初は商品力には自信がありながらも、1枚4000円程度と高額だからなのか、さっぱり売れなかった。本連載は、そんな状況で多くの失敗を経験しながらも、細いつながりを手繰りに手繰り寄せ、ピンチをチャンスに変え、ロバート・デ・ニーロやビリー・ジョエルなど、世界のセレブを魅了するまでにブランドを育て上げた野木志郎のビジネスのしかけを、数々のエピソードとともに紹介していく。

記事 8 件

著者プロフィール

野木志郎

野木志郎のぎ しろう

野木志郎(のぎ・しろう) 1960年、大阪府高槻市生まれ。立命館大学法学部法学科卒業。1987年株式会社千趣会入社。紅茶、出版物、音楽CD、磁器、プラスチック製品等々の仕入れや、モデル「SHIHO」単独のファッションカタログをプロデュースするなど、新商品、新規事業を中心に担当する。2002年に千趣会を辞め、父親の会社「ユニオン野木」に入社。その後「包帯パンツ」を開発し、2006年にログイン株式会社を設立して独立する。人と同じことをするのが大の苦手で、2008年にプリントのかわいいパンツが流行する中、戦国武将をイメージしてデザインした包帯パンツ「甲冑パンツ」を原宿の東郷神社にて発表。このことがきっかけで全国の新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、あらゆるメディアに合計500回を超える取材を受けるほど注目を集める。包帯パンツは現在、累計130万枚を売上げ、世界的なシェフ・松久信幸(NOBU)氏やロバート・デ・ニーロ氏など、国内外の著名人にも多くのファンを持つ。