性同一性障害を救った医師の物語

「たとえ罰せられても医師として覚悟の上。国や法律ができる前から医療は存在してるんだ」。 性同一性障害者の手術を約600例執刀した医師・和田耕治の知られざる物語。 日本国内で性転換(性別適合)手術がタブーの頃から自らの哲学のもと、性に悩める患者を救い続けてきた。 2007年に53歳で急逝した伝説の医師が今蘇る!

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著者プロフィール

和田 耕治/深町公美子

和田 耕治/深町公美子わだこうじ ふかまちくみこ

和田耕治(わだ こうじ) 1953-2007年。性転換(性別適合)手術の第一人者で、大阪市北区の美容・形成外科「わだ形成クリニック」の院長を務めた。宮崎県延岡市出身。群馬大学医学部を卒業後、東京逓信病院、東京警察病院、大手美容クリニックを経て、1996年に大阪で開業。1997年に日本精神神経学会が「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」を策定した後も、ガイドラインに束縛されることなく、患者の希望に沿い性転換(性別適合)手術を行った。その手術数は国内で600人以上。学会や社会からは異端視されたが、ジェンダーに悩む多くの人々に尽力的かつ安価に、医療手術・整形手術・性転換(性別適合)手術などを行った。2007年、自身の病院で突然死した。 深町 公美子(ふかまち くみこ) 群馬県前橋市出身。就職先の群馬大学で、学生の和田耕治と出会い結婚。現在は鍼灸師、認定エステティシャン、東洋アロマセラピスト、薬膳五味五色コーディネーター。鍼灸(東京医療専門学校)、美容(SABFA)の学校を卒業後、A-ha(アハ)治療室開業。著書に『押せば変わる! 美人のツボ100』(集英社)、『体と心にきく毎日のツボ』(集英社・セブン&アイ)、料理本『冷え冷えガールのぽかぽかレシピ』(主婦の友社。韓国・台湾でも発売)などがある。大手企業マガジンではツボやアロマの連載、女性誌、健康雑誌では美容・健康に関する特集や別冊付録を数多く手がけている。