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cakes(ケイクス)
高校の三年間、友だちは一人もできなかったし、恋人も作れなかった。恋愛もセックスも何一つできなかった。一発逆転を賭けて東大を目指すも、センター試験は全教科白紙で提出。すべてから逃げ出した坂爪少年は「卒業式が終わったら、自殺しよう」と決意した――。「セックスさえできれば救われる」という幻想に苦しんだ著者の経験を振り返りながら、社会学的な視点で「孤独とセックス」にまつわる問いと答えを導きだす力作!
2018年10月25日更新
しぼりこみ
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孤独や虚しさの渦中にいる時は、今の状態が永遠に続くかのように錯覚しがちです。独りよがりの義憤に駆られて社会への呪詛を唱えたり、誰かや何かを貶めることで自己肯定するといった、他責思考に陥ったことはありませんか? 坂爪さんは孤独から抜け出す武器をどのようにして手に入れたのでしょうか? 『孤独とセックス』も読んでね。
いよいよ東大入試当日を迎えた著者の坂爪さん。なんと前期日程を受けずに、後期日程の試験だけを専願で受験するという作戦に出ていた彼は、センター試験と小論文にのみ絞ってひたすら勉強に打ち込んでいました。が、しかし!! その年の小論文は過去問を解きまくって身につけたパターン戦略では太刀打ちできない「超難問」だったのです! 新刊『パパ活の社会学』『「身体を売る彼女たち」 ...
2018年10月18日更新
「椎名林檎のセカンドアルバムが出るから」という理由で自殺を踏みとどまった坂爪さんでしたが、浪人生活に突入すると完全なる「社会的孤立」状態に置かれてしまいます。「東大」の2文字が頭を横切る悶々とした日々のなかで、詩人のメンスフィールドによる、“大学は「無知を憎む人々が知識を得ようと努力し、真理を知る人々が他者の目を開かせようと努力する場所」だ”という言葉を思いだ ...
2018年10月4日更新
高校時代、傷つくことを恐れて他者とかかわることを拒絶していた坂爪さん。受験の失敗でプライドもズタズタ……素面で通学することに耐えられなくなった彼は、校内のトイレにこもってウイスキーを飲む日々(!)を送ります。しかし、結局アルコールにも救われず「死」を決意することに。そんな時、校門の前である同級生に出会い、ドブに沈められたような気持ちになるのですが……。『孤独と ...
2018年9月21日更新
誰かをひたすら叩きつづける行為は、自分の「善意」や「正義」を後ろ盾にして憎しみを発散させている暴力にすぎません。連鎖するレイシズムを前に、私たちは何ができるのでしょうか? 他者とつながるために何を考え、行動していくことが必要なのでしょうか? 言葉は誰かを傷つけるためではなく、人生を照らすためにあるのだと信じたいあなたに。
2018年9月19日更新
孤独と「怒り」は結びつきやすいものです。「善意」や「正義」という名の免罪符を持って、目の前の人間を叩きつづける……そんな構造の裏には、各人の生きづらさが隠れていることもあります。何故、SNS上で排外主義的な発言が溢れるのでしょうか? 高校時代、トイレの個室にこもって、ウォークマンでDir en grey の『残- ZAN -』を爆音で聴きながら床を蹴り続けるこ ...
2018年9月12日更新
SNSでは異なる立場の「正しさ」を主張して「炎上する」案件が増えています。会話に乗ろうとして無理解を晒し、さらに拗れてしまうことも……。“誰かを叩いて貶めることで、相対的に自分の地位を上げようとする”、“マイノリティに憑依して、彼らの声を勝手に代弁する”、“0点の現状をどうにかして20点、30点に上げようと頑張っている人たちを、「100点じゃない」という理由で ...
2018年9月4日更新
“目の前の相手との関係性をないがしろにして、決められた制限時間内に「結婚」という制度の枠に入ること、「夫」「妻」「父親」「母親」という役割の枠に入ることがゴール……という「制度ありき」のゲームに没入したところで、さらにお互いの孤独は深まるだけ”と指摘する坂爪さん。まず、目の前の相手と充実した時間を過ごすためにはどうしたらよいのでしょうか? 『孤独とセックス』結 ...
2018年8月23日更新
「性が絡むからこそ人は家族になれるはずなのに、いったん完成した家族関係には性を絡めないという風潮、そして性を絡めない方が家族が安定するという矛盾がある」と分析する坂爪さん。二人の関係にセックスが絡んだ途端、その関係は良く言えば「特別な関係」、悪く言えば「排他的な関係」になり、一気に風通しが悪くなる」のです。『孤独とセックス』結婚編、今回も必読です! ...
2018年8月17日更新
結婚は「個人の多様な生き方や価値観に対応できるような制度」になっていないのかもしれません。日本において結婚は異性愛者同士でないとできず、夫婦別姓も選択不可能。女性のみに再婚禁止期間もある。配偶者以外との恋愛やセックスはタブー。子どもが生まれた場合、育児負担と教育費が重くのしかかり、別れる際も相当な精神的・時間的・金銭的負担(慰謝料や養育費)がかかる……と坂爪さ ...
2018年8月9日更新
「童貞には生きている価値が無い」「彼女がいなければ負け組」などという、メディアで作られた表面的な価値観に振り回されている人はいませんか? 世の中の最大公約数が欲しがるような分かり易いコンテンツに「自分の感情」まで明け渡していませんか? 自分が本当に求めているものは何か、その欲求に向き合うヒントをお届けします。『孤独とセックス』もよろしくね。 ...
2018年8月2日更新
夜の世界は「男性の欲望をダイレクトに具現化・肯定した世界、それゆえに女性差別の塊以外の何物でもない世界」と多くの人に捉えられがちな反面、視点を変えると「男性の生きづらさ、そして社会的孤独が凝縮して表れている世界」でもあると坂爪さんは言います。「男」として肯定される場所、自己開示できる場所を持たない男性が抱えてしまう生きづらさについて、さらに迫ります。『孤独とセ ...
2018年7月25日更新
坂爪真吾(さかつめ・しんご) 1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。 新しい「性の公共」を作る、という理念の下、重度身体障がい者に対する射精介助サービス、風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。 2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。 著書に『セックスと障害者』(イースト新書)、『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)など。
坂爪真吾