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cakes(ケイクス)
家族も部下も切り捨て、人気クイズ番組のプロデューサーまで上り詰めた神田達也。ある夜、息子を人質にとられた神田は謎の男から「名刺ゲーム」への参加を命じられる。だがそれは、人間の本性を剥きだしにしていく《狂気のゲーム》だった――。WOWOW土曜ドラマ化(12月2日(土)スタート)で話題の小説『名刺ゲーム』を集中連載! 放送作家・鈴木おさむがテレビ業界を舞台にサラリーマン社会の悲哀を抉り出す衝撃作。
2018年8月2日更新
しぼりこみ
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いよいよ最終回の『名刺ゲーム』! 子供を人質にとられたプロデューサー、父親に向けてある復讐計画を立てた息子、生徒の首に爆弾を括り付けた教師……。3人が辿り着いた結末は? それぞれが突きつける「正しさ」とは? 果たしてこのクイズに正解はあったのか……!? ...
「パパに死んでほしいと思っているんです……」。自らそう口にすることで、父親を恨んでいるという者たちの心を開いてゆく和也。自分が知らない父親の姿を窺い知ることになった和也は、なぜか父親への愛おしさを抑えられずにいた。まるで薄井先生が、僕の身体を触ってくれた時みたいに……。『名刺ゲーム』最終章! ...
2018年7月13日更新
「結局この世の中、ひとの気持がわからない奴が勝てるんです。そう思いませんか?」。多くの人間を傷つけてきた神田に対して、そう詰め寄る「玉虫色のスカーフの男」。神田の言葉や行動で人生が大きく変わってしまった人たちがいるのだ。おもむろにVTRが流れ始め、犠牲者たちの独白がはじまった――。ゲームの全貌が明らかになる『名刺ゲーム』最終章! ...
2018年7月6日更新
美人マネージャーの山本から仕事の相談を受けていた神田。彼女が自分に持つ大きなリスペクトは、恋心ともイコールなはずだと思いこんでいた。しかし、タクシーの中でホテルに誘ったもののすげなく断られてしまう。「気に入った女に『失望』されたことを認めたくない」というプライドの高さから、彼女が担当するタレントをクビにして、何事もなかったように過ごしていた神田だが……。人間の ...
2018年6月22日更新
仕事相手として神田と会い、気軽に相談し合う仲になっていた芸能マネージャーの山本。タクシーの中で神田に手を握られ、「ホテル、行こう」と言われた瞬間は、場を切り抜けることしか頭になかった。これからの仕事を俯瞰で考える余裕などなく、結果、仕事を干されるしかなかった……。心に刺さる台詞が満載の『名刺ゲーム』!
2018年6月15日更新
――あの子、うちじゃ稼ぐなんて無理だよ。事務所辞めてAVにでも出るしかないよ。 今までは運は誰にでも平等だと思っていたい自分がいた。自分の所に運が落ちていることに気づけるかどうかで成功する人とそうじゃない人に分かれるけど、運は平等に落ちてくるものだって。だけどマイカさんを見ていると、運も神様も不平等だと思わずにはいられなかった――。心に響く台詞が満載の ...
2018年6月8日更新
――消したい記憶、あります。消せる方法あるんですか? 身動きのできない人質の和也は、自分の父親と謎の男との対決を見ながら思い出していた。あの「先生」が教えてくれた心の傷の忘れ方と、互いの寂しさを埋めるための契約のことを……。ついに謎の男の正体が明らかになる、衝撃の3rdStage。心に刺さる言葉満載の『名刺ゲーム』!
2018年6月1日更新
会社のためだ。遠藤、頼む。なんとか成立させてくれ、なんとか――。僕のヒーローだった上司の片山さんは、会社を守るためにやってはいけないことをした。すべてが明るみに出た時には、会社には見せしめになる「生贄」が必要だった。「犯人」を売らない限り、この事件は終わらない。だから僕は自分が責任をかぶることにした……。胸に刺さる描写満載の『名刺ゲーム』! ...
2018年5月26日更新
自分の人生にあんまり本気になると裏切られた時に哀しくなる――そう思っていた僕は、制作会社で片山さんというディレクターに出会った。カッコいい仕事をする憧れの先輩だったのに、独立した彼には守るものができたからか、プロデューサーにやたらと気を遣うようになった。結局本気になる奴が損をするのだろうか……? 心に響くモノローグが満載の『名刺ゲーム』! ...
2018年5月4日更新
ヤラセを知っているのに知らないフリをして遠回しに言ってくる人間に、そのいやらしさに、人は恐怖を感じる――。謎の男から、ヤラセ番組について詰められた神田は、自分の番組でもみ消した、とあるヤラセ事件を思い起こす。 自分の中で「演出を超えた」と思ったら「ヤラセ」になる。それは微妙なさじ加減でしかない。それに振り回される犠牲者だって、些細な犠牲でしかない――。エゴ剝 ...
2018年4月28日更新
テレビ局に入ってくる奴というのは大体、学生時代の勝ち組が多い。しかし神田は、クイズ番組出場の経歴を手札にして、運よく入社できただけの冴えない奴だった。育ててくれた制作会社の上司がいたから続けてこれた。他人への恩は大事。だが、誰かを犠牲にしなくては仕事なんてできない。いま目の前にいるのが、俺に何かを奪われた人、だとしたら……。心に刺さるセリフが満載の『名刺ゲーム ...
2018年4月20日更新
クイズ番組のヒットで「できない奴」だった父親が「できる奴」に変わった。周りも羨望に満ちた目をくれるし、息子ながら得意にもなった時期もある。でもパパのせいで、僕の初恋はぜんぶ台無しになった――。「名刺ゲーム」が進んでゆくなか、プロデューサー・神田の息子である和也は、とある「初恋」とその「運命」を狂わせた自分の父親の行いを振り返ってゆく……。心に刺さる言葉が満載の ...
2018年4月13日更新
放送作家。1972年千葉県生まれ。大学在学中の19才で放送作家デビュー。バラエティを中心に数多くの人気番組の構成を手掛ける。テレビ・ラジオ番組の構成のほか、ドラマや映画の脚本、舞台の作・演出も手がける。Instagramで「ティラノ部長」連載中。
したら領 /鈴木おさむ