江戸の都市計画・日本大改造の総指揮者、その名は河村瑞賢! 伊勢の貧農に生まれた河村屋七兵衛(のちの瑞賢)は、苦労の末に材木屋を営むようになり、明暦の大火の折に材木を買い占めて莫大な利益を得る。 その知恵と並はずれた胆力を買われた七兵衛は、食糧不足に悩む巨大都市・江戸の暮らしを潤すため、日本列島の海運航路の開発を幕府より命じられる。 その後も、大坂・淀川治水工事、越後高田藩の銀山開発など、幕府の数々の公共事業に関わるようになり、江戸という時代を縁の下から支えるインフラ構築事業に邁進していく・・・・・・。 新井白石をして、「天下に並ぶものがいない富商」と唸らせた男の波瀾万丈の生涯を描く長編時代小説! 伊東潤デビュー10周年記念作品。
一攫千金を狙って、商都・大阪を目指す河村屋七兵衛(のちの河村瑞賢)だったが、道中で足に怪我を負い途方に暮れていた。そこに一人の老人が現れる・・・
1粒の米から大金持ちになった両替商の噂を聞きつけた河村屋七兵衛(のちの河村瑞賢)は、天下の台所・大阪へと向かう。
時は再び遡り、27年前の江戸。伊勢から出てきた13歳の河村屋七兵衛(のちの河村瑞賢)がいた。
江戸中にある遺骸による疫病の蔓延を防ぐべく、幕閣・保科正之に謁見を願い出る河村屋七兵衛(のちの河村瑞賢)。人生の勝負所が七兵衛に迫っていた。
河村屋七兵衛(のちの河村瑞賢)は、木曽での材木買い付けが落ち着き、再び江戸に戻ってきた。 そこで七兵衛が目にしたのは、江戸湾に流れ出た被災者の遺骸だった
木曽の材木を買い付けることに成功した河村屋七兵衛(河村瑞賢) 時は遡り、13歳の七兵衛の物語が始まる。 ファンドマネージャー・藤野英人さんとの『江戸を造った男』特別対談を掲載中!
大火後に材木が不足し需要が高まるだろうと考えた七兵衛(瑞賢)は木曽に訪れていた。 本日より、ファンドマネージャー・藤野英人さんとの『江戸を造った男』特別対談を掲載中!
伊東潤公式サイト Twitter : @jun_ito_info 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を、『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞。2016年6月、『天下人の茶』(文藝春秋)で第155回直木賞候補としてノミネートされる。