日本の国民皆保険制度は崩壊の危機にある。医療費が膨張を続け、財政は破綻寸前。慌てる国は医療制度改革をうたう。ただ、その裏を見れば、医療とカネの間には“不都合な真実”が横たわっている。全国1000病院の改革実績ランキング、そして知っておくべき医療とカネの真実をお届けする。
国による制度改革や診療報酬改定に対応して実績を出している病院はどこなのか。集客力と機能を軸に評価し、全国1000病院のトップ100と都道府県別ランキングを作成した。
4月からの診療報酬改定によって医療の値段が変わった。医療機関らが提供する医療サービスの内容、医療費は具体的にどう変わったのか。五つのケースから、改定における患者の損得に迫る。
博士号を取るために大学院生として東京大学に戻ろうとした、その3週間前。2011年3月11日、東日本大震災が発生した。
北海道の過疎地、厚沢部町の公立病院が存続の瀬戸際に立つ。その低い稼働率は人口減だけでは語れない。町内唯一の医療機関なのに、多くの住民は町外の病院に通っているのだ。
生活習慣病は製薬会社にとってカネのなる木。患者数が多く、ずっと薬を飲み続けてくれる。このおいしい市場で医師と製薬会社は癒着していった。
東京女子医科大学が2014年に引き起こした医療事故は、醜悪な院内政争の具となった。患者本位の医療を行うどころか、患者の不幸を利用した権力闘争が繰り広げられたのである。
民間病院の名門である亀田総合病院に暗雲が垂れ込めている。2015年、名物医師を懲戒解雇した。その息子もこの3月末で退職。彼らの証言を通じて、亀田の内情をあぶり出した。
医療技術の進化で画期的な薬が生まれている。それらは薬価も高く、その負担が国の財政にのしかかる。医学の進歩は国家を滅ぼすのか?
戦後すぐに生まれた団塊の世代が全て75歳以上になる「2025年問題」に向け、医療制度改革としてさまざまなテーマが掲げられている。しかし改革のスピードは遅い。
世界に冠たる日本の国民皆保険制度が危機にひんしている。サラリーマンの保険料の4割は高齢者医療のために召し上げられ、複雑怪奇な資金のやりとりが、負担と受益の関係を覆い隠す。
日本の国民皆保険制度は崩壊の危機にある。医療費が膨張を続け、財政は破綻寸前。慌てる国は医療制度改革をうたう。ただ、その裏を見れば、医療とカネの間には“不都合な真実”が横たわっている。
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