不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと

末期がんで余命いくばくもないはずの母・好子は、元来強気で治療を諦めようとしない。そんな母を不憫に思う半面、「母を愛していない」と言葉にできる私は冷血漢なのか、と心が揺れる日々。父・真次郎による老々介護は心配だが、母との同居を考えるだけでめまいがする――。
愛せない母の看取りをめぐる、娘の葛藤を描いたノンフィクション『不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと』を特別掲載します。

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著者プロフィール

川上澄江

川上澄江かわかみ すみえ

ノンフィクションライター、翻訳者。1963年、神奈川県鎌倉市生まれ。上智大学卒業後、毎日新聞社、米通信社の記者を経て、90年、初の著書『新聞の秘密』の出版を機にフリーランスに。結婚してカナダに渡り出産、ブリティッシュコロンビア大学政治学部の修士号(女性学専攻)を取得するも、帰国して離婚。以降、ニュース番組の翻訳や企業インタビューなどを中心に活動しながら、1人娘を育てる。2012年、再婚。本書は、半生にわたって不仲だった母を11年から2年間介護し、看取った体験を綴ったものである。