購読手続きをすると、有料記事を含むすべての記事をご覧いただけます。 購読は こちら から。
2015年6月6日、フィリピンのセブ島にて英語学校を開校しました。起業への思いや、設立までの「フィリピンあるある」などなど、思い立ってから9ヶ月間の足取りを綴っていきます。
「フィリピンでの起業は、信頼できるパートナーがいないと成立しない」その言葉に、うなずくしかなかった。そこに現れた大阪の不動産業者2人組。果たして信頼できる相手なのだろうか……?
いよいよ開校式が目前に迫ってきた。しかし、最後の最後までバタバタとトラブルが続き、まったく気が抜けない。果たして開校までに問題は解決するのだろうか?
納得できない図面を前に、僕は舐められているのを感じた。絶対にひっくり返し、好条件で折り返そう。僕はそう決めると、管理事務所へと足を踏み入れた。
残すはフィリピン政府からの認可だけ……。しかし、半年待たされる学校もあるという。戦々恐々としつつ、僕らは審査書類を提出した。そして自分用に現地でのアパートの確保。食材はどこで買えばいいのだろう?
ついに学校のWEBサイトを作り始めた。ところがいざ始めてみると、コンセプトが固まっていないことに気がつかされる。試行錯誤の上に出来上がったWebサイトとは……。
ただでさえ出だしから遅れた工事。ところがそこにエアコンのダクトの所有権を巡って思いがけない問題が……。
僕はいよいよフィリピン人講師たちの採用を始めた。いったいどんな人が何人くらい応募してくるのだろう? 見当さえつかなかった。そして来始めた応募者。そのレベルとは……?
まったく新しいフィリピン留学の形を求めて、僕らはまずカリキュラム作りから始めた。そしてそのヒントは、パートナーの中西くんの上達ぶりにあった。
「厳しくも励まし合える雰囲気のある学校」を目ざして、まずは議論が始まった。
内装工事の日程が決まり、会社がたちあがあろうとしていた。しかし、思いがけない壁が、僕の行く手を遮った。祝杯の翌朝、なぜか僕だけが……。
一旦アメリカに戻った僕は、次の渡比に備えて下準備を始めた。会社名の決定やロゴの策定。やることは山ほどあった。さて、何からやろうか……?
再びフィリピンへと向かう僕。いよいよ英語学校設立に向かって、具体的なチャレンジが幕を開けた。
案内役だったMさんから、一緒に英語学校を経営しようと持ちかけられ、僕らは困惑して顔を見合わせた。いったいMさんはどういうつもりなんだろうか? 最終パートナーはいったい誰にするべきなんだろうか?
現地の英語教師たちの声を聞いてわかってきたフィリピン英語学校の実態。次に僕らは場所探しを始めた。
前回中西さんから聞いたフィリピン・セブ留学の実情。それは本当なのか? 自分の目で確かめるべく、セブの街へと繰り出して行った。
ついに出会ったパートナーの中西さん。彼が「フィリピン留学は詐欺まがいのところが多い」と言い出し、僕は身を乗り出して話に聞き入った。
作家・経営者。2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノで保育園事業も手がける。 Twitter: @Matsuhiro ブログ: まつひろのガレージライフ Facebook: 松井博