購読手続きをすると、有料記事を含むすべての記事をご覧いただけます。 購読は こちら から。
「また遊ぼうね」と元気に手をふる彼女。なんだか、彼女とはまた会えそうな気がする……いや、会いに来よう。
西日に透ける彼女の黒髪がきれい。「なに考えてたの? 」えっ、そんなこと言えるわけない。彼女のまっすぐな瞳にすぐにどきどきしてしまう。
「ねえ、こっち来て」と彼女に呼ばれて近づくと、手に持ったススキを息で吹いてきました。「びっくりしたでしょ」といたずらっぽく笑う彼女。彼女が楽しそうなら、僕も楽しいや。
じゃんけんぽんっ。「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」どんどん先に進んでいっちゃう彼女。次こそは僕も彼女に追いつかないと……!
「そろそろ行こっか」。そう言って無邪気に笑う彼女がまぶしい。あっ、ちょっと待って、置いていかないで……!
「どきどきしてたでしょ。知ってるよ」。彼女にバレていました。そんなことを言っちゃうの、ズルい。
「こっちのいちごも美味しいよ。食べる?」彼女からスプーンが差し出されました。ぼっ、僕は、こういうの、恥ずかしくてできない! 一瞬たじろぐと「なんてね」と彼女。顔が真っ赤になりました。
さっきの寄り道で彼女が買っていたのは「アイス」、じゃなくて「愛ス」!? 茨城産の生乳と果物を使った「茨城愛ス」。彼女の地元愛を感じます。
一面の海を見渡せる小高い丘に着きました。長い時間サイクリングしたから、彼女のほっぺがほんのり赤くなっています。
少し寄り道したところで、もっと公園の奥へ向かいます。「疲れてない?」と、声をかける間もなく僕を抜かして行く彼女。まだまだ元気があり余っているね。
ひたち海浜公園で、自転車を借りてサイクリングをする事にしました。下り坂ではスピードをあげて、大はしゃぎの彼女。僕が遅れをとったら、下で待っててくれました。
2002年11月に新潟で創刊し、現在は東京以外46道府県で展開中。出演モデルは、全て「その街に住む、普通の女の子」だが、誌面への出演を切っ掛けにデビューするケースが増えている。沖縄美少女図鑑の二階堂ふみ(映画「ヒミズ」主演ほか)や鳥取美少女図鑑の山本舞香(第14代三井リハウスガールほか)が代表例。この『彼女写真』から明日のタレントが生まれるかも? 公式サイト:http://www.bishoujo-zukan.jp/ Twitter:@bishoujozukan
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。 『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。 吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。 お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。 公式ウェブサイト:https://yukiao.jp note:https://note.com/yukiao