購読手続きをすると、有料記事を含むすべての記事をご覧いただけます。 購読は こちら から。
「また遊ぼうね」と元気に手をふる彼女。なんだか、彼女とはまた会えそうな気がする……いや、会いに来よう。
西日に透ける彼女の黒髪がきれい。「なに考えてたの? 」えっ、そんなこと言えるわけない。彼女のまっすぐな瞳にすぐにどきどきしてしまう。
「ねえ、こっち来て」と彼女に呼ばれて近づくと、手に持ったススキを息で吹いてきました。「びっくりしたでしょ」といたずらっぽく笑う彼女。彼女が楽しそうなら、僕も楽しいや。
じゃんけんぽんっ。「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」どんどん先に進んでいっちゃう彼女。次こそは僕も彼女に追いつかないと……!
「そろそろ行こっか」。そう言って無邪気に笑う彼女がまぶしい。あっ、ちょっと待って、置いていかないで……!
「どきどきしてたでしょ。知ってるよ」。彼女にバレていました。そんなことを言っちゃうの、ズルい。
「こっちのいちごも美味しいよ。食べる?」彼女からスプーンが差し出されました。ぼっ、僕は、こういうの、恥ずかしくてできない! 一瞬たじろぐと「なんてね」と彼女。顔が真っ赤になりました。
さっきの寄り道で彼女が買っていたのは「アイス」、じゃなくて「愛ス」!? 茨城産の生乳と果物を使った「茨城愛ス」。彼女の地元愛を感じます。
一面の海を見渡せる小高い丘に着きました。長い時間サイクリングしたから、彼女のほっぺがほんのり赤くなっています。
少し寄り道したところで、もっと公園の奥へ向かいます。「疲れてない?」と、声をかける間もなく僕を抜かして行く彼女。まだまだ元気があり余っているね。
ひたち海浜公園で、自転車を借りてサイクリングをする事にしました。下り坂ではスピードをあげて、大はしゃぎの彼女。僕が遅れをとったら、下で待っててくれました。
「私ね、回るの得意なの!」と、何度もくるくる回る彼女。その姿が可愛くて見とれていたら、こっちの目が回ってしまいました。
ナチュラルな黒髪の彼女。いつか髪を明るくしてみたいんだそうです。「僕は今の色、好きだよ」と言ったら、嬉しそうに「じゃあ、このままでいいかな」とニッコリ。
「これ、なーんだ?」彼女が出した影絵クイズに、僕が「犬かな」と答えたら、「ブー! 正解は、きつねでした!」と言われてしまいました。うーん……。違いが分からないよ。
暖かい午後の海辺では、友達の話や、趣味の話など、彼女との会話が弾みます。ふいに見せる彼女のドキっとする表情が、何気ない会話をもっと特別にしてくれている気がしました。
今日は雲一つない快晴! 近くの海辺まで、ひなたぼっこをしに来ました。お腹いっぱいで眠くなっちゃいそうだな……。僕の心配をよそに、彼女は元気いっぱいです。
オムライスをぺろりと平らげて、「ごちそうさまでした」と手を合わせる彼女。「あんなにあったのに完食したね!」と声をかけると、「わたしこう見えて、すっごい食べる人なんです」と照れ笑い。
「おいし〜い!」とふわとろオムライスを食べ進める彼女。そんな彼女をじっと見ていると、「ごめんごめん忘れてた。一口あげるね」と言ってスプーンを僕に差し出してきて……。
やってきました、ふわとろオムライス!「一口いる?」という彼女。優しい!でも「最初の一口目はどうぞ!」と言うと、「そう?」とぱくり。
考えた結果、オムライスがおいしいと話題のレストランに入りました。彼女と対面で座るとなんだか緊張してしまって、照れ隠しにつまらない冗談ばかりとばしてしまいます。
次の目的地を決めるため、作戦会議を開始! ところが彼女は一言も話さず、ただ僕のことをじーっと見つめるだけ。恥ずかしくてアタフタしていると、ウインクが! 彼女も恥ずかしそうに笑います。
今度は一緒にベンチで休憩。「髪しばるとこんな感じ。今日はゴム忘れちゃったけど」と言う彼女の横顔がとても綺麗でついつい見入ってしまいます。
ぼんやり立って外を眺める彼女。心配になって「どうしたの?」と聞くと、「私の家見えるかなと思って」と、どうやら彼女は自分の家を探してたみたい。一緒にキョロキョロしながら彼女の家を探します。
あれ、いつのまにかベンチで寝てる? 近づいてみると、「起きてるよ〜」と少し眠そうに言う彼女。「今日が楽しみであんまり眠れなくて」と言われ、きゅんとしてしまいました。
「普段はぜんぜん来ないから」と久々の景色を楽しんでいる彼女。「座ってても退屈でしょ? 一緒に見よ」と誘われるがままに彼女の隣へ……。
「まず最初はここ!」と連れてきてくれたのは、茨城県庁舎の展望台。茨城を一望しながら彼女とゆったり過ごします。
満面の笑みを見せ、「今日が楽しみでワクワクしてたよ」と言う彼女。僕と会うのを楽しみにしてくれていたなんて、なんだかすごくうれしいな。
バッグから、ベティーちゃんのケースをつけた可愛い携帯が出てきました。「ちょっと撮ってもいい?」携帯を僕に向けて、写メを撮ってくれました。
水戸の納豆記念碑の前でポーズをとってもらいました。「こんな近くでみるの、初めてかも」と、彼女。なかなかインパクトのある記念碑だね。
あけましておめでとうございます。新年最初の彼女写真は、2年ぶりの茨城編です。ぽかぽか陽気の水戸駅。納豆記念碑の前にポツンと座っていたのは、吸いこまれそうな瞳の彼女でした。
2002年11月に新潟で創刊し、現在は東京以外46道府県で展開中。出演モデルは、全て「その街に住む、普通の女の子」だが、誌面への出演を切っ掛けにデビューするケースが増えている。沖縄美少女図鑑の二階堂ふみ(映画「ヒミズ」主演ほか)や鳥取美少女図鑑の山本舞香(第14代三井リハウスガールほか)が代表例。この『彼女写真』から明日のタレントが生まれるかも? 公式サイト:http://www.bishoujo-zukan.jp/ Twitter:@bishoujozukan
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。 『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。 吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。 お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。 公式ウェブサイト:https://yukiao.jp note:https://note.com/yukiao