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地方都市発のフリーペーパー「美少女図鑑」と、気鋭の写真家・青山裕企さんのコラボレーションによる写真企画です。青山さんが全国を旅して、その土地の美少女をデート目線で撮影します。もうすぐ梅雨な6月。ちょっとじめじめした気分も、彼女とのデートでふっとばしましょう。舞台は静岡、モデルは静岡美少女図鑑の戸澤帆波さんです。
ついにお別れの時がやってきてしまいました。見えなくなるまで手を振り続ける彼女。今日一日を思い返しながら、僕も帰路につきます。
もうすぐお別れ。寂しさを漂わせながらも、「また会えるよ」と彼女は小さく手を振ります。
おにぎりを箸でつつく彼女。不思議そうに眺めていると、当然でしょ?という顔でパクパクと食べ続け、あっという間に「ごちそうさま!」でした。
無心におでんを食べ続ける彼女。そのようすをながめていると、さすがに恥ずかしくなったのか、口元を手で隠されてしまいました。
たくさんある串のなかからなるとのおでんを選ぶ彼女。あーんしてくれるかと思いきや、すぐに自分のお皿へと運んでしまいました。
静岡の名物といえば、静岡おでん。商店街にたたずむ昔ながらの老舗を選び、種類ごとに仕切られたおでんを吟味。もくもくとたちのぼる湯気がいかにも食欲をそそります。
「これだ!」と彼女が持ってきたのは花がらのワンピース。ちょっと待ってて、と試着室へ向かう彼女。出てきた彼女はとってもキュートで、もうメロメロです。
「見てみて、リボン!」と嬉しそうに声をかける彼女。子供らしい一面もあるんだなあと新鮮な気持ちになります。お次はダテメガネ。うん、よく似合ってますよ。
かわいいものばかりのようで、いろんな服に目移りする彼女。「どれがいいと思う?」と僕に聞いてくるけれど、どれかなんて決められません。全部かわいいです!
公園で散歩を楽しんだあとは、趣向を変えて服屋さんへ。カラフルなパーカーを手に取る彼女。なにやら真剣に悩んでいるようですが……。
雨のしずくが滴る花々を見つけました。気になることがあったのか、花に顔を近づける彼女。どうやら匂いを嗅いでいるようです。「どんな匂い?」という僕の呼びかけに、「いい匂い!」と笑顔で返してくれました。
余裕が出てきたのか、ブランコに乗りながら手を降る彼女。ああ! あぶないよ!と心のなかでハラハラしてる僕とは違い、彼女は楽しそうに笑っています。
ブランコを見つけると我先にと走っていってしまいました。久しぶりなのか、慎重に漕ぎ始める彼女。だんだんと、楽しそうに勢いをつけていきます。
「よしこい!」とバットのように傘を構える彼女……だったのですが、恥ずかしくなったのか、ストンと座り込んでしまいました。
鮮やかな緑に囲まれた、小さな滝がありました。雨上がりの森の神秘的な雰囲気が、一層彼女の魅力を引き立てます。
甘いモノを食べて元気も出たということで、広い公園内を散策していきます。後ろ姿も綺麗だなあなんて考えていると、「置いてくよ〜」と彼女に叱られてしまいました。
茶菓子をおいしく召し上がったあとは抹茶をいただきます。茶室は初めてという彼女は、抹茶の飲み方が分からずアタフタ。「勉強してまた来よう!」という僕の言葉に、笑顔で応えてくれました。
茶室にやって来ました。甘いものが大好きという彼女は、茶菓子が運ばれてくるのを楽しみに待っています。やってきた茶菓子をまずは撮影。そしてひとくち食べてみると……とっても満足そうな笑顔です。
「ほら!こっちこっち!」と夢中で池の近くまで駆けていく彼女。「危ないからあんまり近くまでいっちゃだめだよ」と注意すると、まるで小学生のような素直な目でこっちを見つめくる彼女が愛おしくてたまりません。
庭園で一休みしていると、髪を気にしだした彼女。さらさらとした美しい髪の毛に、僕もつい触れてみたくなってしまいます。
庭園の池を写真におさめようと夢中で写真を撮る彼女。相手にしてくれない彼女にちょっとさみしい気分になった僕でしたが、「一緒にみようよ」と振り返って可愛い笑顔を向けてくれました。
「ほら、もう雨あがってるよ!」と傘をおろした彼女。たしかに気づけば空もすこし明るくなってきたような……。雨がまた降らないうちに公園を満喫しましょう。
かくれんぼだ!と、走って行ってしまった彼女を探して、広い駿府城公園を走り回ります。ようやく見つけると、「さみしかったよ……」と潤んだ目を向けられてしまいました。
雨も弱くなり、少し歩いて駿府城公園にやって来ました。実は初めて来た!という彼女は、武士を真似て、楽しそうに傘を振りかざします。
地上に出ると、小雨が降っているようです。こんな雨の日に誘ってしまって申し訳ないな……と思っていると、「どこに行こうか?」ぱっと明るい笑顔を見せてくれた彼女。すてきなデートになりそうな予感がします。
待ち合わせ場所に行くと、さっき階段ですれ違った子が! 携帯に夢中になっているのか、彼女はぼくに気づいていないようです。声をかけ、驚いたように顔を上げた彼女は、おもむろに携帯をぼくに向けて……
2002年11月に新潟で創刊し、現在は東京以外46道府県で展開中。出演モデルは、全て「その街に住む、普通の女の子」だが、誌面への出演を切っ掛けにデビューするケースが増えている。沖縄美少女図鑑の二階堂ふみ(映画「ヒミズ」主演ほか)や鳥取美少女図鑑の山本舞香(第14代三井リハウスガールほか)が代表例。この『彼女写真』から明日のタレントが生まれるかも? 公式サイト:http://www.bishoujo-zukan.jp/ Twitter:@bishoujozukan
1978年 愛知県名古屋市生まれ。2002年 自転車で日本縦断と世界二周の旅の道中で、写真家になることを決意。筑波大学人間学類心理学専攻卒業後、2005年 上京して写真家として独立。2007年 キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。2015年より公益社団法人 日本写真家協会(JPS)正会員。ギャラリーと出版レーベルを運営。現在 東京都在住。 『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』『少女礼讃』など、“日本社会における記号的な存在”をモチーフにしながら、自分自身の思春期観や父親像などを反映させた作品を制作。2009年より写真集などの著書を刊行、現在80冊を超える(翻訳版も多数)。台湾・香港・シンガポール・スペイン・ニューヨークなど、海外で個展やアートフェアなどに多数参加。 吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当。 お金マイナス・人脈ゼロで、写真を始めて22年、上京・独立してから16年目。自分なりの戦略で、ファーストペンギンのように写真業界を泳ぎ続けている。 公式ウェブサイト:https://yukiao.jp note:https://note.com/yukiao