西多昌規
「
前日飲んでしまって起きられない」は社会人の宿命か!?
日曜日に、子どもの野球大会で息子といっしょに張り切ってしまいました。さらに、試合後に父母会で焼肉会があり、ビールも飲んで、家に帰ってすぐに眠ってしまいました。月曜日の朝、「テンパった」状態で1日をスタートしたのは言うまでもありません。なんとかギリギリ会社に間に合う時刻には起床したのですが、「今日は寒いの? なにを着ていこうか」「プレゼンの資料、どのカバンに入れたっけ!?」一一好評発売中の『〔図解〕「テンパらない」技術』から一部を公開します。
朝の準備は「前日の夜」に済ませておく
・疲れ果てて寝て、ギリギリに起きた朝は……
Bさんは日曜日に、子どもの野球大会で息子といっしょに張り切ってしまいました。さらに、試合後に父母会で焼肉会があり、ビールも飲んですっかりできあがってしまい、家に帰ってすぐに眠ってしまいました。
月曜日の朝、Bさんが、「テンパった」状態で1日をスタートしたのは言うまでもありません。なんとかギリギリ会社に間に合う時刻には起床したのですが、出勤準備がほとんどできていませんでした。
「今日は寒いの? なにを着ていこうか」「午後からのプレゼンの資料、どのカバンに入れたっけ!?」「忘れものは、大丈夫かな」と、ややお酒が残った重い頭で急いで身支度をして、慌ただしく出勤していきました。しかし、忘れ物が一つありました。傘です。どのテレビ局の天気予報も、午後から雨が降るという予報でした。
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この連載について
西多昌規
「あれもやっておかないと……、そういえばこれが先だった(バタバタ)」
「なんでこんなときに人身事故なんだよ!会議に間に合わない!」
このように余裕を失っている人、最近多くないでしょうか。「テンパらない技術」を知っておけば、まったく...もっと読む
著者プロフィール
精神科医・医学博士。自治医科大学・講師。1970年、石川県生まれ。東京医科歯科大学卒業。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード・メディカル・スクール研究員、東京医科歯科大学・助教などを経て、現職。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など、資格多数。これまでに数多くの患者を臨床現場で診察するだけでなく、脳機能を向上させる脳・睡眠研究の学術論文を発表し、成果を上げる。記憶・運動機能や感情コントロール、睡眠、コミュニケーション術に詳しい。精神科産業医として、企業のメンタルヘルスの問題にも取り組んでいる。医学生・研修医の教育にも力を注いでおり、講演や雑誌、テレビの取材など一般向けのアウトリーチ活動も精力的にこなしている。
主な著書に『「テンパらない」技術』(PHP文庫)、『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』『休む技術』(ともに大和書房)、『眠る技術』(だいわ文庫)、『病んだ部下とのつきあい方』(中公新書ラクレ)、『疲れる相手の話をきちんと聞く49のコツ』(実務教育出版)など多数がある。