第68回】テレビメディア型政治家、橋下にあって舛添にないもの

2020年の東京オリンピック開催に向けて、関連施設の建設が進んでいます。ザハ・ハディドさんによる斬新なデザインが注目を集めた新国立競技場ですが、予算や工期を巡って都知事の舛添要一さんはてんやわんや。そんな舛添さんと同じテレビで知名度を上げた橋下徹さんを比較し、両者の違いを勝手に分析します!

6月第3週の主なできごと
・ハリルジャパン、W杯予選初戦はまさかの0-0ドロー(6月16日)
・連続殺傷事件の手記『絶歌』が週間売り上げ1位に(6月16日)
・自転車道で事故、17歳を送検へ(6月18日)
・浦和レッズが第1ステージ制覇、史上初の無敗V(6月20日)
・日韓外相、世界遺産で相互協力を会談で一致(6月21日)

東京五輪、「屋根なしなら間に合う」騒動

おぐらりゅうじ(以下、おぐら) いやぁ、それにしても名フレーズでした。「屋根なしなら間に合う」!

速水健朗(以下、速水) 下村文科相と舛添都知事の会談で飛び出た新国立競技場の話ね。オリンピック関連の建設について、散々これまでブラジルや中国で工期が間に合わない話なんかを「国民性」みたいなネタで揶揄してきた日本人が、やらかしてしまうという。

おぐら 2020年の東京五輪は、開催に合わせて新しく新幹線や高速道路ができるわけでもなく、ひとつ競技場をつくるっていうだけのはずですよね。

速水 うん。それ以外に2020年東京五輪のシンボル的な建築はないといっていい。
 さらに頓挫はこれだけでなく、築地の市場移転に伴ってつくるはずだった商業施設「千客万来」の計画も、デベロッパーとして手を上げていた大和ハウスと「すしざんまい」の喜代村が降りてしまって、事実上の白紙。大和の方は、市場関係者と道路使用を巡る折り合いが付かなかったので撤退。喜代村は、都側の約束と違うと不信感を表明して撤退。

おぐら ほかにもいろんなものが東京外でやることになったり、縮小されたり、あんまりやる気ないのかなっていう印象が前面に出てきている感じがします。

速水 うーん。開催5年前にして、すでに大撤退戦。それにしても国立競技場は屋根がつかないってね。何に例えればいいんだろう。10年位前だけど、フジロックにザ・スミスが再結成するって大騒ぎして、出てきたのは単なるザ・スミスのコピーバンドだったっていう、あのくらいのズンドコ感がある。

おぐら 2004年にヘッドライナー出演をキャンセルした事件ですね。あのときはモリッシーのそっくりさんが完コピのステージングを披露して、なかには笑いながら珍事を楽しんだ人もいたようですけど、国立競技場の屋根は完コピできないですから。そもそも新国立競技場の件は、デザイナーのザハ・ハディドのことをなめすぎです。あのデザイン案で屋根が付かなかったら、ザハの意味まったくない。

速水 これまで景観に合わないだ、神宮の森の歴史への配慮がないなど散々文句をつけた末に、日本の都合で縮小案に変えられた。

おぐら いつまでもフランクなザハじゃないですよ。

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おぐらりゅうじ /速水健朗

政治、経済、文化、食など、さまざまジャンルを独特な視線で切り取る速水健朗さんと、『TVブロス』編集部員としてとがった企画を打ち出し、テレビの放送作家としても活躍するおぐらりゅうじさん。この気鋭のふたりのライターが、世の中のニュースを好...もっと読む

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abm 橋下徹の謝罪会見は佐村河内と同じだったのか。今回は面白い> 5年以上前 replyretweetfavorite