山内宏泰
仮面の表情は千差万別——「日本の仮面 人と神仏、鬼の多彩な表情」
京都国立博物館に昨年あらたにできた「平成知新館」。その一角にある特別展示室でいま、「日本の仮面 人と神仏、鬼の多彩な表情」の展示が行われています。35面の豊かな表情からは、ひとつひとつの面の物語がまざまざと伝わってきます。また実際に古い面を付けられるコーナーでは、仮面をつけることによって外界から遮断され自身との対峙ができるようです。そんな神秘的な体験をしてみてはいかがでしょうか?
街じゅうが見どころといっていい京都のなかでも、これだけまとめて幅広い美術品が観られる場所は少ないでしょう。京都国立博物館は、昨年あらたにできた「平成知新館」では、絵画、彫刻、書、工芸品、陶磁器などの膨大な名品を常に展示しています。
その一角にある特別展示室でいま、「日本の仮面 人と神仏、鬼の多彩な表情」と題した大いに気になる展示が開かれていますよ。京都とその周辺の社寺に伝来の仮面を集めて一堂に並べたもので、その数、35面。会場に入って全体を眺めると、ちょっと恐ろしくもあり、でも何やらかわいげとユーモアを感じさせるところもありそうな雰囲気。日本の仮面とひと口にいっても、いろんなバリエーションがあるものなのですね。
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この連載について
山内宏泰
世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む
著者プロフィール
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)『写真のフクシュウ 森山大道の言葉』(パイインターナショナル)『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)『写真のプロフェッショナル』(パイ インターナショナル)『G12 トーキョートップギャラリー』(東京地図出版)『彼女たち』(ぺりかん社)など。東京・代官山で毎月第一金曜日、写真について語るイベント「写真を読む夜」を開催中。東京・原宿のスペースvacantを中心に、日本写真を捉え直す「provoke project」開催中。
公式サイト:http://yamauchihiroyasu.jp/