大きな仕事の前は、単純な作業もするな!

コロンビア大学で脳科学と心理学に基づいた目標達成を教えるジョシュ・デイヴィスは、重要な仕事の前には、小さなルーティンも避けたほうがいいと言います。機械的にメールを返信するような単純な仕事であっても、実は、小さな意思決定が積み重なっています。意思決定は、小さい、大きいに関らず、脳を疲労させ、パフォーマンスを下げるということがわかってきているのです。

単純な意思決定も、
精神的な疲弊をし、能力を下げる

  チョコレートを我慢することが必須条件の職業は、それほど多くはないでしょう。
 しかし、専門職や企業幹部や管理職につく人たちは誰もが、気を散らすものに囲まれながらも質の高い意思決定と自己コントロールを要求されています。
 結果を出すためには、ひとつの作業に集中し、メールの通知、ひょいと立ち寄る同僚、ほかのもっと楽しそうな作業など、職場で気をとられそうなもろもろに屈しないことが必要です。

 要するに、結果を出すためには、自己コントロール能力が必要なのです。
 優れた意思決定・投資・計画立案をするには、競合する選択肢に対処する必要があるからです。

  競合する選択肢があるときは、その選択肢ひとつひとつに、それを追求する根拠があるものです。
 したがって、ひとつだけを残して、あとのすべての選択肢を切り捨てるためには、自己コントロールが必要になってきます。

 人は、できる限り多くの選択肢を残しておこうとします。
 たとえそれが、コストが大きく、得るものの少ないことだとしてもです。
 なぜなら、ものごとを決定するには意志力が必要なので、人は疲れているときには、
 決定を延期するか、避ける方法を考えるようになるからです。

 意思決定と自己コントロールには、興味深い点もわかってきています。
 意思決定のような実行機能を使ってしまうと、自己コントロール能力を下げてしまうことがあるのです。

 ミネソタ大学とフロリダ州立大学の研究から、脳は意思決定を行うことで、たとえ自覚はなくても、消耗しやすいことが明らかになっています。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
成功する人は、2時間しか働かない

原晋

毎日やることが多すぎる!と思いませんか? 朝から次々と押し寄せるメール、早く作成しなければならない書類、アポ、ミーティング・・・・・・。それ、本当に、今やらなければならないことでしょうか? 最新脳科学と心理学によると、「今日、本当に大...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード