得意なことを伸ばす」と仕事はうまくいかない!?

「得意なことを伸ばす」――。ビジネス書や自己啓発書を読んでいると、これが仕事で成功する秘訣だと書いてあります。教育の現場でも「個性を活かす」ことの大切さが説かれています。もちろん、それらも大事ですが、脳科学の面から言えば、「得意なことを伸ばす」「個性を活かす」だけでは脳が成長せず、結果的に高いパフォーマンスを発揮することはできません。では、仕事の成果を出すには、どのように脳を使えばよいのでしょうか。

得意な作業だけで完結する仕事はない

 私たちの脳は、大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは、直感力や創造力が豊かな「ひらめきタイプ」(同時系)。このタイプの人は、完成イメージがパッと頭に浮かぶので、斬新なアイデアが次々と浮かび、そのアイデアを人に積極的に披露することができます。創造性が求められる仕事が向いています。

 もうひとつは、計画性や安定力にすぐれた「堅実タイプ」(継次系)。このタイプの人が得意なのは、やるべきことからコツコツと取り組むこと。落ち度が少なく、精度の高い仕事ができるので、一定水準のパフォーマンスを安定して発揮することができます。

 「ひらめきタイプ」の人と「堅実タイプ」の人とでは、脳の思考回路がまったく異なるため、仕事の成果が出やすい作業内容や働き方も違ってきます。

 なお、第1回目の連載で、自分の脳のタイプを知るための7つの質問を用意しました。自分がどちらの脳のタイプであるか、くわしく知りたい人は、その質問に答えてみてください。【第1回はこちら】

 私たちの脳は、「ひらめきタイプ」と「堅実タイプ」のどちらかに偏っていて、それぞれ自分が得意とする課題と苦手とする課題があります。ざっくりと言えば、「ひらめきタイプ」の人は創造する仕事、「堅実タイプ」の人は管理する仕事を選べば、高いパフォーマンスを発揮できます。自分の脳のタイプが得意な作業が多い職業は、自分に向いた仕事であるといえます。

 ということは、得意な仕事だけに専念すれば高い成果を出せるということになりますが、現実的には、そういうわけにはいきません。どんな仕事であっても、「ひらめきタイプ」と「堅実タイプ」、両方の側面があるからです。

 たとえば、次のようなケースです。

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思いつきで行動してしまう脳、考えすぎで行動できない脳

菅原洋平

仕事がうまくいかない……。ビジネスパーソンであれば、誰もが経験する悩みです。仕事が思ったように進まず、安定的なパフォーマンスを発揮できなければ、ストレスも溜まりますし、会社に行くのも辛くなってしまいますよね。その原因は、能力? スキル...もっと読む

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コメント

tmg660 『脳が最も高いパフォーマンスを発揮するのは、「50%はすでに経験済みで、残りの50%はやってみなければわからない」状況です。 』 ああ、確かに。 4年以上前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 思いつきで行動してしまう脳、考えすぎで行動できない脳|菅原洋平@activesleep https://t.co/hd80RBeS2l 得意な作業だけで完結する仕事はない 苦手なことをすると脳が成長する 脳のやる気を引き出す方法 4年以上前 replyretweetfavorite

suguruko 「何あのやり方!」と腹立つくらいの人のやり方をまねするとうまくいったりする。 4年以上前 replyretweetfavorite

chiyio1011 ああ、でもこのとおりだ… やったことあること半分、初めてやること半分、ぐらいが一番やる気もでて成長する気がする!  https://t.co/pDulALVYLY 4年以上前 replyretweetfavorite