得意な作業だけで完結する仕事はない
私たちの脳は、大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは、直感力や創造力が豊かな「ひらめきタイプ」(同時系)。このタイプの人は、完成イメージがパッと頭に浮かぶので、斬新なアイデアが次々と浮かび、そのアイデアを人に積極的に披露することができます。創造性が求められる仕事が向いています。
もうひとつは、計画性や安定力にすぐれた「堅実タイプ」(継次系)。このタイプの人が得意なのは、やるべきことからコツコツと取り組むこと。落ち度が少なく、精度の高い仕事ができるので、一定水準のパフォーマンスを安定して発揮することができます。
「ひらめきタイプ」の人と「堅実タイプ」の人とでは、脳の思考回路がまったく異なるため、仕事の成果が出やすい作業内容や働き方も違ってきます。
なお、第1回目の連載で、自分の脳のタイプを知るための7つの質問を用意しました。自分がどちらの脳のタイプであるか、くわしく知りたい人は、その質問に答えてみてください。【第1回はこちら】
私たちの脳は、「ひらめきタイプ」と「堅実タイプ」のどちらかに偏っていて、それぞれ自分が得意とする課題と苦手とする課題があります。ざっくりと言えば、「ひらめきタイプ」の人は創造する仕事、「堅実タイプ」の人は管理する仕事を選べば、高いパフォーマンスを発揮できます。自分の脳のタイプが得意な作業が多い職業は、自分に向いた仕事であるといえます。
ということは、得意な仕事だけに専念すれば高い成果を出せるということになりますが、現実的には、そういうわけにはいきません。どんな仕事であっても、「ひらめきタイプ」と「堅実タイプ」、両方の側面があるからです。
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