ダメ情報に触れ続けると「閾(しきい)値」が下がる
インテリジェンスは7%程度の人の間で共有されるものです(くわしくは『情報の「捨て方」』のなかで)が、7%の人だけが知っているものはすべて有意な情報かというと、そうではありません。
残念なことに、インテリジェンスの中にもダメ情報としか言いようのないものがある。ダメ情報とは端的に言えば「間違っているもの」です。
私はこういった情報には触れないようにしています。遠ざけようとしています。
というより、徹底的に避けています。
ダメ情報が書かれていることが予測できる本は手に取らないし、観ているテレビ番組にそういった雰囲気が感じられたら、即刻チャンネルを変えます。
ダメ情報、すなわち、間違いであっても、面白おかしく消費できればいいという考え方もあるかもしれません。
でも、本当にそうですかね。私はそうは思いません。ダメ情報はその存在を知っただけでよからぬダメージを受けると思っています。
なぜなら、ダメ情報に接し続けると、ダメ情報への免疫ができてしまい、ダメ情報を見分ける能力が著しく低下するからです。
情報判断の閾値が下がってしまうのです。
たとえば、オカルトや各種占いについての話題の中には、物語やネタとして面白いものもあるかもしれないし、それをネタに人と話せば盛り上がるかもしれません。
しかし、オカルトも占いも、情報としては、全く根拠のないダメ情報です。だから私は徹底してこの手の情報を自分から遠ざけるようにしていて、こういった話ばかりをする人とは付き合わないことにしています。
この「閾値」の考え方は、情報に限った話ではありません。
なぜ「安い食べ物」を食べ続けてはいけないか
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