45歳限界説は本当か

「45歳になると、自分の限界が見えてしまう」なんて話を聞いたことはありますか? 現在45歳のbar bossa店主・林伸次さん。林さん自身もこの説を信じておりました。しかし、ある人のことを知ったのをきっかけに、「45歳限界説」は本当ではないのでは?と思い始めます。いったい誰が、林さんの考えを変えてくれたのでしょうか。

自分の限界を見定める年齢45歳説

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、「人は45歳になると、自分はもうどのあたりまでしか出世できないというのがわかる」という文章を見かけました。

まさに僕が今45歳なので、なんとなく意味がわかります。たぶんこれから後は、自分が今まで培ってきた経験、知り合った人たち、自分が試行錯誤して行き着いたやり方なんかで、この人生を切り抜けるしかないんだなあというのが理解できます。

ところでこの「年齢限界説」、色々とありますよね。

「デザイナーは30歳までに自分だけのオリジナルなスタイルを確立できないと、2流止まりだ」

これはあるデザイナーに聞いた言葉なのですが、「自分だけの全くのオリジナルなアイディアのデザイン」って20代までしか出てこないそうなんです。

だから30歳になるまでにそういう「ああ、あのデザイナーならこのデザインのスタイルだな」って誰もが知っているような特徴的な独自のデザインを生み出せた人間、30歳を越えたら会社にして、若い人を雇って、自分は管理したり経営したりする側に回るのが普通だそうです。

そして30歳までにオリジナルなデザインを生み出せなかった人は、なんとなく今風のデザインをずっと追いかけ続けて2流止まりなのだそうです。世の中は厳しいですね。

「35歳をこえたら、新しい音楽はわからなくなる」というのもよく言われます。この説、実は僕もすごくよく理解できます。僕はボサノヴァを中心とした音楽ライターのようなこともやっていまして、常に新しい音楽の流行や面白いアーティストなんかを意識的にチェックしています。

でも、ちょうど僕も35歳を境に新しい音楽がわからなくなりました。正確に言うと、古い音楽の延長線上の新しい音楽しか理解できなくなりました。もちろん、全く違う文脈の新しい音楽に対して、頭では「今は、こういう感じだよなあ」と理解できるのですが、心から「うわー、すごく良い!!」と感じられなくなったんです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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RyotaTakimoto ポジティブがネガティブに追い越されちゃう(人が多い)お年頃、ってだけだっぺ。 QT: 約1年前 replyretweetfavorite

tokyosisters69 すごい「やなせさんは『アンパンマン』を50歳の時に描き始めたそうです。 」 約3年前 replyretweetfavorite

yuzumeets_an “高校時代、当時童貞だった友人が、すごく片思いしていた女の子のことを「いや、〇〇ちゃんはうんちもおしっこもしないし、股を開いたらそこからは『ピカーッ!』って眩しい光が放たれてるはずだ」というわけのわからないことを言っていた” https://t.co/e4tTMqwptz 約3年前 replyretweetfavorite