1分で3つの効果がある筋力トレーニング
そして、加齢によって太ってしまったCさんには、できればかんたんな「筋トレ」を組み合わせてほしいです。Cさんが太ってしまった最大の理由は、筋肉の減少による基礎代謝の減少ですから、そこへの対策が必要なのです。
自宅でできて、簡単な筋トレでおすすめなのは「スロースクワット」です。1分ほどでできて、続けるのも簡単。体のなかでいちばん大きな太ももの筋肉が鍛えられるので、足腰が弱くなりがちな中高年はぜひやってほしいです(若い人も朝にこれを行うとかなり効果があるのでおすすめです)。
スロースクワットには3つの効果があります。
1.筋肉量が増えて基礎代謝があがる
2.アフターバーン効果で代謝効率があがる
3.成長ホルモンが出る
1つ目は、筋トレによって筋肉がつけば、基礎代謝があがります。基礎代謝があがると、太りにくく、やせやすくなるので、ダイエットが楽になります。
また、2つ目として、スロースクワット後の6時間くらい、体がやせやすくなる特別な状態になります。これは「アフターバーン効果」といいます。この効果が持続している間は、日常生活で歩いたりしている際にも、代謝効率が良くなり、カロリー消費も多くなるのでやせやすくなるのです。
そして3つ目として、筋トレをすると、「成長ホルモン」が出るという効果もあります。成長ホルモンが出ると、筋肉がつきやすく、体脂肪の分解がはやくなります。また、気持ちが元気になるという効果もあり、朝からテンションをあげて一日を迎えることができるのです。
次ページで、スロースクワットの具体的なやり方を説明しています。ぜひ椅子から立って、ためしてみてください。
これだけ見ると簡単に思えるかもしれませんが、5秒かけてしゃがみ、5秒かけて立ちあがるのは、意外と負荷がかかります。しっかりやると最初のうちは筋肉痛になるかもしれません。でもそれは筋肉をしっかり使っている証拠ですから、その調子で続けてください。
上下で10秒ですから、5回やっても1分弱です。この時間がとれないひとはいないはず。ぜひ毎日やってください。
くわしくは3章で説明しますが、こういったトレーニングを続ける秘訣は、なにかの〝ついでに〟行うことです。
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