ケース3.節制しているのにやせないCさん
[年齢]52歳[性別]男性[身長]168㎝
[職場での活動]デスクワークがほとんど
[休日の活動]あまり外出せずゆっくりする
[今の体重]71㎏[目標体重]67㎏ [所要日数]90日
3人目の50代男性Cさんは、デスクワークが中心のビジネスマンです。食事には気を使って、若い頃よりも控え目に、カロリーを考えて食べすぎないようにしているのに、体重が徐々に増え始めました。
休日は疲れていて、うちでゴロゴロしているうちにあっという間に夕方になってしまいます。やはりジョギングや水泳などをしたほうがいいと思いながら、気合を入れて始めたこともありますが、長続きしません。
身長168㎝で体重71㎏だと、肥満の目安となるBMIは25・2。立派な肥満です。目標は90日で4㎏やせて、67㎏になること。これならBMIは24になりますから、肥満からは脱することができます。
このデータをシミュレーターに打ち込んでみると、1日のカロリーを次のように減らすべきだとわかりました。
[減量期] 365kcal/日を90日間 減らす
[維持期] 169kcal/日を減らす
加齢によって太りやすくなったCさん
食事を節制しているはずなのに、太ってきたCさん。その主な原因は、ひと言で言うと、加齢です。年と共に筋肉が落ちてきて、基礎代謝が減ってしまったので太りやすくなってしまったのです。 1章にも書きましたが、筋肉量のピークは20〜30代。運動をしないと毎年最大1%ずつ減っていきます。ですから、50歳になると、30歳時点から、最大で2割減っていてもおかしくありません。
加齢による筋肉量の低下は、誰もが避けて通れない問題です。女性が30歳を越えてくると、あごの下や腰回りにぜい肉がつくのも同じ理由。30代でも、20代から比べると最大10%は筋肉が落ちています。30代以上の人は全員、関係がある話と考えてください。
やはり、体を動かすかどうかも重要なのです。Cさんのように、デスクワーク中心で、週末もじっとしている生活を続けていると、ますます筋肉は減ります。運動とまではいかなくても、週末には少し出歩いたり、平日も通勤時にすこし遠回りするなど、体を動かすことも考えるといいでしょう。
①減量期:夕飯のドカ食いを 「分食」で防ぐ
食事に関して言うと、Cさんは、夕飯の時間が遅いのがよくありません。
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