その実績は本当に自分の力なのか?
もし、現在あなたが大手企業に勤めているとしたら、自分の実力について、ある程度懐疑的になったほうがいい。望むと望まざるとにかかわらず、大手では自分の実力が見えにくくなるのだ。
たとえば、あなたが営業課長として10億円の商談をまとめた実績を持っているとしよう。とてつもない金額だし、苦労の連続だったに違いない。
しかし、それは「あの〇〇社の、営業課長であるあなた」という肩書があってこそ成立した商談である。もしも「〇〇社の営業課長」という条件さえ同じなら、ほかの人でもまとめられた商談かもしれない。少なくとも、そう疑うだけの理由は十分にある。
だから自分の成功体験については、常に「これは会社の力ではなく、本当に自分の力だったのか?」と自問自答するようにしておこう。
とくに転職の面接では、この「自分だからこそできた理由」を具体的に説明できる力が求められる。あなたの実務能力はもちろん、あなたがどれくらい正確に自己分析できているのかも、ここで判断されるのだ。
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