イギリスでは「M字カーブ現象」はない
前回は、21世紀に蘇った国防婦人会みたいなブログに対する驚きを書きました。
ここイギリスでも、1970年代ぐらいまでは、女は家にいて、仕事はしない、やるとしたら教会のボランティアや婦人会の活動、というのが当たり前でした。世の中はぐんと変わり、いまや、家計の半分は女性が主な稼ぎ手です。
結婚してもほとんどの人が仕事をやめませんので、既婚の30〜40代女性の就労率がぐんと下がる「M字カーブ現象」はありません。これは、ドイツやスウェーデンなど北方欧州の国々と同じです。日本だと子供を持った女性の就労率は60%代に下がり、その多くは非正規雇用です。「M字カーブ現象」もはっきりしています。
女性の活躍状況の資本市場における「見える化」に関する検討会資料より(リンク)
イギリスの場合、結婚しても仕事をやめませんので、当然母親は、家を一日中あけていますし、それは経済的に困っていない家庭でも同じです。一日中家にいたら飽きますし、自分の人生というものがあります。当然趣味や友達との付き合いも犠牲にはしません。
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