中年の危機」を若いうちに経験しておけ—vol.4

生きていて当たり前、今を楽しもうと若い頃は思いますが、幸福学の研究者によると、中年はもっとも幸福を感じにくい世代だそうです。そんなとき、人生を俯瞰で見ると、正しい選択をするのに役に立つんだとか。金メダリストや企業エリートの力を次々引き出してきた、ノルウェーで話題騒然のメンタルコーチのレッスンをcakesでお届け。

若いうちから人生を俯瞰しよう

生きていて当たり前、今を楽しもう、と若い頃は思う。そして年齢を重ねると、経験がものを言うようになる。八〇代になれば、二〇代の頃よりも、自分自身のことや世間での立ち位置がはっきり見えるだろう。しかし八〇歳になる前に気づくことができたらどうだろう? 多くのチャンスを見逃さずにすむのでは? 私がクライアントに、人生を俯瞰で見るようにアドバイスするのは、そういうわけだ。早いうちから行動を変えたり正しい目標を定めるのに、活用してほしいのだ。

わかりやすい例が「中年の危機」だ。恵まれたナルシストの中年が自分をもてあましているだけ、と鼻で笑う人もいるかもしれない。しかし、中年の危機はもっと根深い問題であり、メンタルトレーニングの世界では、ここに解決のヒントが潜んでいると考えられている。幸福学の研究者によると、中年はもっとも幸福を感じにくい世代である。四〇歳になって、人生で初めて、肩にのしかかった責任の重さに気づくのだ。

四〇歳になると、子どもがいる人も多いし、自分の親が年老いてくる。職場では中間管理職になっていて、上からも下からもアドバイスを求められる。重圧に押しつぶされそうになってもおかしくない。しかもこの年齢になると、先々の限界が見えてくる。あれだけあった時間をもう味方につけられないのだ。

挑戦を好むタイプの人なら、決断のときと考えるかもしれない。このまま今の生活を続けていたとして、一〇年後はどうなる? 今とまるで変わらない、つまり現状維持の可能性が濃厚だ。それは、自分が「本当に」望んでいることなのか?

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ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう

エリック・ベルトランド・ラーセン /山口真由

人口約500万人のノルウェーで、30人に一人が読んでいるという記録的なベストセラー「BLI BEST MED MENTAL TRENING」。金メダリストや企業エリートの力を次々引き出してきた、話題騒然のメンタルコーチが、あなたの実力...もっと読む

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コメント

Masa_Hagiwara もういろいろ刺さる言葉があり過ぎて> 5年以上前 replyretweetfavorite

Atack20 今がつらくても変化する時がくるということかな? 5年以上前 replyretweetfavorite

AkikoShiragami 「中年の危機」を若いうちに経験しておけ|ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう|エリック・ベルトランド・ラーセン 》焦る必要はないだが、女性はもう少し早いタイムスパンで俯瞰視した方が良いと思う。 https://t.co/R0RrEAsNyf 5年以上前 replyretweetfavorite

motoji_etoile 人生を俯瞰で見て、いつかは終わるという意識を持つ。  > 5年以上前 replyretweetfavorite