それでも僕は、外科医をやめない

私の人生を変えた一本の記事〜「鵜呑み力」が全てを決めた〜

何かを変えるには、とてもエネルギーがいること。心の底から変えようと思わなければ変わらないという人もいます。しかし、雨月氏は心の底から思う必要はないと言います。必要なのは、無批判でも受け入れる勇気だけ、と。何も考えずに虚心坦懐に受け入れ実行する力を、雨月氏は「鵜呑み力」と呼びます。


こんにちは、外科医の雨月(うげつ) メッツェンバウム次郎です。

初夏も本格化してきて、台風のニュースもちらほら聞こえてきましたね。

台風が来ると大気圧が下がるので、昔手術をした疵がうずく患者さんが増えます。そしてなぜか、虫垂炎(俗に言う「盲腸」)の患者さんが増えるんです。虫垂の内圧が変化して炎症が惹起されているのだろうか……不思議です。

ところで、私のボスの一人に40代中盤男性のドクターがいます。今みたいな季節の変わり目にはいつも調子が悪そうで、血圧が上がってしまうんです。

高血圧症で、降圧剤(血圧を下げるお薬)を同僚の循環器内科医から処方されていますが、いつも自分の判断で飲んだり飲まなかったり。血圧が高いときは勝手に増やしたりしています。自分も医者で患者さんがちゃんとお薬を飲まないとブツブツ言うのに、自分のことは棚に上げている(笑)。

こういう人のことを、「服薬アドヒアランスが悪い」と言うんですが、実は患者さんの中にも結構多いんです、こういう人。

30日分の処方をしたのに、なぜか10日で「薬がなくなった」といって受診する方。逆に、鎮痛剤を飲まずに大量に余らせておいて「ネットで薬はあんまり飲まない方が良いってあったから飲まなかった。すごく痛い」とおっしゃる方。

うむむむ。と私、困ってしまいますが、できたらネットよりは専門家の我々の意見を採用していただき、処方したように飲んでいただきたいなあ、と思う訳です。

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それでも僕は、外科医をやめない

雨月メッツェンバウム次郎

高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む

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bisko_52 ホンダ、YAMAHAの文化「やらまいか」に同じ。成長したいならとにかく行動を変えるのが近道〜 私の人生を変えた一本の記事「鵜呑み力」 が全てを決めた| 4年以上前 replyretweetfavorite

Zimaming 【「知る」のは簡単。でも、それを「身につけたり実行する」ことはほとんどの人が出来ない】【アイデアを、いいな、と思ったら「鵜呑み」にしてとにかく、無批判にまずやってみる 】 4年以上前 replyretweetfavorite

Zimaming 【「知る」のは簡単。でも、それを「身につけたり実行する」ことはほとんどの人が出来ない】【アイデアを、いいな、と思ったら「鵜呑み」にしてとにかく、無批判にまずやってみる 】 4年以上前 replyretweetfavorite

kigocochi 病気を言い訳にしないでやってみます。・・・ 4年以上前 replyretweetfavorite