58年間住んでもパリジャンではない?—パリの人々vol.2

暖かな春の太陽を謳歌する人々で混雑する、祝日のビット・ショーモン公園。パリに移住したライターの中村綾花さんは、そこで散歩をする一人のムッシュに出会います。まるでデートへ出かけるようなよそ行きオシャレで、ゆっくりゆっくり足を進める彼の姿にひかれ、「パリジャンですか?」と声をかけました。58年間パリに住むムッシュの口から語られた意外な返答と、彼の歩んできた人生とは?

ようやく春の暖かさが感じられたパリの祝日。

太陽の光を謳歌しようと公園に繰り出したパリジャンたち。

パリ19区、丘の上にあるビット・ショーモン公園には、カップルや家族たちがびっしりと芝生の坂に張りついて日光浴をしていました。

そんな大混雑した公園 をぐるりと歩いていると、ある1人のムッシュが、ゆっくり、ゆっくり、でも、一歩一歩、着実に歩いている姿を見つけました。

革靴に暖かそうで上品なジャケット&マフラーを巻き、「今日はデートですか?」と思わせるほど、よそ行きのオシャレをした彼。

その姿に心ひかれた私は、用心深く歩いている彼を脅かさないように、ゆっくり近づいて「Bonjour. Vous êtes parisien?」(こんにちは、あなたはパリジャンですか?)と声をかけてみました。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
パリジャン十色

中村綾花

“花の都”と称され、雑誌やテレビでもその優雅なイメージが特集されることの多い、フランスの首都・パリ。パンやスイーツはおいしいし、ファッションは最先端だし、歴史ある建物たちも美しいし、住んでいる人もおしゃれな人ばかり……と思いきや、パリ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

RiiiL111 その国の、その人の国の言葉で話し掛けるってこと、語学はだからやめられないし諦めない そしてこのおじいさん、なんかいいな 約2年前 replyretweetfavorite

ayakahan いよいよ公開!|[今なら無料!]生粋の日本育ち女子がのぞいた、常識やぶりなパリジャンたちの素顔 約2年前 replyretweetfavorite