率直」にモノを言う—曖昧な表現が仕事をダメにする

様々な国籍の人が働く会社では、日本人独特のコミュニケーションが原因で問題が起きることも。そのような問題を生まないためにも、「率直にモノを言う」ことが大事だと言うLINE株式会社・元社長の森川亮さん。ビジネスパーソンとして本当の意味で真摯な姿勢とは?

 LINE株式会社では、率直にモノを言う企業文化を醸成してきました。

 厳しいことでも、遠慮せずはっきりと伝える。「その企画はつまらないと思う」「このアプリは、のびたラーメンみたいだね」……。もちろん、その根拠もきちんと説明します。そのうえで、伝えるべきことを誤解のないように明確に伝える。そんなシンプルなコミュニケーションを推奨してきたのです。

 これには理由があります。

 LINE株式会社では、世界で戦うために日本人以外のさまざまな国籍のスタッフが働いています。ところが、当初、そのために社内のコミュニケーションが必ずしもうまくいかなかったのです。

 日本人には、相手の気持ちをおもんばかるばかりに遠回しに表現したり、本音をほのめかすようなコミュニケーションをとる傾向があります。これは、日本文化のよい面ではあります。しかし、外国人とのコミュニケーションにおいては問題を引き起こします。なぜなら、彼らには、日本語の微妙なニュアンスがわからないからです。

 たとえば、「いいと思うんだけど、ちょっとね……」などという表現。日本人ならば、「ちょっと問題があるんだな」と察することができるでしょう。しかし、外国人にすれば、「いいの?」「ダメなの?」とよくわからない。あるいは、「この方向でいいということだな」と誤解をすることもある。その誤解に基づいて仕事を進めて、最終的に「ダメ出し」をすれば、「嘘つき」と思われてしまうこともあります。

 だから、意識して率直にモノを言う必要があったのです。

 これが、日本人にとってもよかった。

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シンプルに考える

森川亮

LINE株式会社で代表取締役社長として、世界数億人のユーザーに利用されるグローバルサービスに育て上げてきた森川亮氏。15年3月に代表取締役社長を退任し、顧問に就任した。そんな氏が仕事の流儀をはじめて明かした著書『シンプルに考える』が5...もっと読む

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コメント

SiouxsieQ5 |シンプルに考える|森川亮 @moriakit |cakes(ケイクス) 目的論が当たり前になってほしい。 https://t.co/Sr9dyGZUWR 5年以上前 replyretweetfavorite

roki0211 ここらへんは塩梅が非常に難しい。 5年以上前 replyretweetfavorite

akio999 「いいと思うんだけど、ちょっとね……」っていう上司が身近に居すぎて困る。 → 5年以上前 replyretweetfavorite

FukuFujiPublish ソフトカバーの本なのかな。 5年以上前 replyretweetfavorite