BL作家・英田サキと萌える日米BL事情

フリーセックスによるエイズが流行し、急速に保守化しつつあるアメリカゲイ社会。いまや時代は変わって、古典的男女カップルのような一夫一夫制や、「メイ・ディセンバー」と呼ばれる年の差カップルが憧れの対象なんだそう。そのせいか、なにやらBLっぽい素敵カップルもでてきて!?  ロングインタビュー第三弾は、気になる最新のアメリカゲイ事情も交えつつ、BLとM/Mにみる、日米のずれを掘り下げていきます。(文責/ハーレクインラブシック担当)

BLの受けは、基本、受け身な恋愛ですよね。相手から来てほしい。
M/Mは自分からいく恋愛のように思います。



▲アメリカでは、年の差ゲイカップルが時代の最先端。
※詳細後述「gay-celebrity-boyfriends-2015(ゲイ能人の恋人たち2015年版)」より

BLはDV? でも男同士だと許される

英田 少し前にアメリカ在住のBL好きの女性とお話ししたんです。発想がアメリカンなのか、魅力的な攻めキャラがいると自分との恋愛を想像するっておっしゃってて、すごいポジティブな発想でBLを読まれているな、と(笑)。

— BLの攻めはことさらカッコよく書かれています。

英田 男社会に適合したタイプが多いですよね。
 BL読者さんの多くは、自分が攻めと恋人になりたいわけではないので、その辺の心理は複雑ではないかと。攻めは、受けにけっこうひどいこともしますし。

— BLの恋愛は、執着愛という名のドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)なのかもしれないと思うことも。

英田 それを男女でやってしまうと、フェミニズム的な観点から見て最低の男になってしまいます。でも、男同士だと許される。
 読み手は自分をちょっと遠いところに置いて読んでいるので、どんなに過激で酷くても、恋愛のバリエーションのひとつとしてドキドキできればよいといったところはありますね。

M/Mは攻めが愛を受け入れられず、受けを傷つける

— M/Mの攻めも、男社会に適合したマッチョ志向ですが、そのせいで既婚者だったり、隠れゲイだったりして、悩みが深くなる……。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
くぐもったドラム』発売記念インタビュー

英田サキ

『エス』『DEADLOCK』『ヘブンノウズ』など、人気BL小説シリーズを数々手掛け、日本のボーイズラブ界を代表する小説家・英田サキさん。そんな英田さんが、今回、海外BLとして話題のジャンルM/Mロマンスのの“超訳(翻訳小説再構築)”に...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

ribonnxxxx 同じ先生かはわからないけど、ケイクスの英田先生のインタビューに「BLはDV?でも男同士だと許される」って太字で見出しがついててえーって思ったんだよな…  3年弱前 replyretweetfavorite

HQ_rabusikku cakes第3弾はこちら↓【『 くぐもったドラム』発売記念インタビュー】英田サキと萌える日米BL事情編 アメリカゲイ社会。いまや時代は変わって、BLっぽい素敵カップルもでてきて!? https://t.co/lDkHruvEnM http://t.co/aLFpPyfi4I 3年以上前 replyretweetfavorite

HQ_rabusikku 【英田サキ先生インタビュー】原著者の“エラスムス”とは、古代ギリシア語で「攻め」の意味だった!? 3年以上前 replyretweetfavorite

chiruko_t2 あとで読むメモ。 3年以上前 replyretweetfavorite