ケイクスカルチャー

中国で本場の国家忠誠を誓ったっす!

反日デモや尖閣諸島問題など、日本とのいさかいが絶えない中国。しかし、いま最も勢いのある国なのは間違いありません。そんな中国に留学中の坂本賢次さんに、中国の学生生活について書いていただきました。次代の中国を担うエリート層の学生は、いまどんな生活をしているのか。日本からでは窺い知れないその実態です。

 明けましておめでとうございます! ……とは言っても、ココでワスが説明する程のコトでも無いとは思うですが、中国では公式にはもちろん太陽暦を採用しているケドも、実生活は旧暦でまわっていて、学校も正月の1、2、3日が休みになるだけで、気持ちは2月10日の旧正月(春節)に向かっているっす。まぁ実際は、中国にいると日本のメディアが醸している正月感(そーゆーのあるじゃんか)に触れられないからなんだろうケド、ホントに正月って感じがしないですよ! 4日から通常どーりに学校あるしさ!

 そんな中、ケイクスの担当者からろくな正月の挨拶もなく、「オメー!ズーズーしくも湖南省にある大学の大学院に留学してるんだってな、さしずめインテリかぁ?(『男はつらいよ』の寅さん気取りなんだと思う…わかりずらいケド)じゃぁ、今度は中国の学校生活について何か書けよ!」って言われたですよ。

 あー! そうですか! 今回も彼女写真のモデルでの起用は無しですか! それなら、それでも良いですよ! しかしさぁ! ワスだってちゃーんと正月の二日に自転車盗まれたり、ネットの配線工事に来た人から、いきなり「日本語と中国語の相互学習をしましょう」と申しこまれて、断れないまま、正直「めんどくさい……」と思いつつ、相互学習を始めたトコロ、「坂本さん、一人で住んでて寂しくないですか? 例えば私が一緒に住むとか……」と言われて(失礼ながら、やっぱしワスの住んでる部屋は一般の中国人からすると贅沢)、さすがに即座に「それはチョット……」と断ったら、「いや、冗談ですよ……」と言われはしたモノの、絶対マジだったマジっていう確信があって、ズーズーしさとは何か、改めて深く思いを致す年明けを迎えてんだよ!

 以前も一年間交換留学で中国に来たコトがあったですが、学部生の交換留学っていうのは、外国人が中国で高等教育を受けるための一年間の中国語学習課程なんで、生徒は外国人しかいなかったし、全ての行事が外国人向けなんですわ。その点、今回は前回と違って、丸っきし中国人と同じ仕組みの中で勉強するコトになったんで、やっと中国の学校生活を体験している感じっす。

  9月の学期の始めに院にも入学式があったんで、せっかくの機会だから参加してみたですが、ワスの大学は中国では名門とされる『重点大学』『211工程』の指定を受けて、教育予算を優先的に配分されているちゃんとした(ちゃんとしたっていうのも何だケド)大学だケド、日本の学校の入学式からは、想像できない程に学校側、生徒側、双方ともに自由……というか『グダグダ』でねぇ……。そもそも9時開始の予定が実際に始まったの10時半だし、生徒は全員、教員、来賓もほとんど普段着で、式の最中ズッーとガヤガヤしてても、それをとがめだてする気配も皆無なんですわ。

 一応、マルクス主義、毛沢東思想、鄧小平理論に則って学問に励むコトとか、国家への忠誠を右手を耳元にもってくるガッツポーズ(?)みたいなカッコをとって誓うんだケド、式自体がそんな雰囲気なんで、ほとんどの院生が共産党員なのに「はいはい、わかってますって…」っていう感じでねぇ……。締めは中華人民共和国国歌『義勇軍進行曲』、「♪起て! 奴隷となることを望まぬ人びとよ! ~敵の砲火をついて進め! 進め! 進め! 進め!」って斉唱している中、「何、このカッチョ良い歌詞!」って心を震わしていたのは、式場でワス一人だけだったと思うですよ……。

 秋の運動会の様子も見に行ったケド、もちろん予行演習とか事前の細かい打ち合わせなんか一切なしで、ぶっつけで挙行しちゃうから、入学式の上を行く自由っぷり(『グダグダ』とも言う)で、今トラックを競技で走ってるって言ってんのに、フラッーって横切ってく生徒がいたり、冗談抜きでやってんだかやってないんだかすらわからない感じ(やってんだケドさ)だったすっよ。

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