人工知能は世界をどう「認識」している?— 人工知能の真実 vol.3

ディープラーニングを使った人工知能の学習現場を見て、だんだんとこの技術のすごさがわかってきた海猫沢めろんさん。人間と同じようにトライ&エラーを繰り返して学習してゆく人工知能ですが、人間のように肉体的な制約がありません。これから先人工知能はどこまで成長して行くのか、そして松尾先生が作ろうとしている理想の人工知能とはどんなものなのでしょうか。

僕はこれまで、人工知能が賢くなった影に「ディープラーニング」という技術があることは知っていましたが、実際にその学習現場がどのようになっているのかは知りませんでした。そこで前回は実際にその現場を見せてもらい、ブロック崩しをする人工知能や、ハンドサインを認識する人工知能に触れました。おかげで「ディープラーニング」のことがだんだんとわかってきました。

ディープラーニングを使って特徴量を取りだす機械学習というのは、僕の理解では、つまり機械が勝手に物事の「コツ」をつかんで上手くなるというものです。人間は体験を通じてトライ&エラーを繰り返して「コツ」を身につけていきますが、基本的には機械もこれと同じことをやっているようです。人間の場合は寿命や年齢などの肉体的な制約で、成長が止まってしまいます。しかし機械にはその制約がありません……機械はどこまで成長していくのでしょう?

究極の人工知能とは?

— デモ、おもしろかったです。ディープラーニングで学習した人工知能が、どうすごいかがよくわかりました。たぶん僕がゲームで勝負しても負けちゃいそうな気がします……。これ、一体どこまで行くんでしょう。松尾さんがつくろうとしている人工知能の理想型って、どういうものですか?

松尾 理想は世界の情報からさまざまなことを予測可能なマシンですよね。僕が考える知能の定義は「予測性が誰よりも高い」というものなんです。

— ほうほう。

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“すこしふしぎ”な科学ルポ

海猫沢めろん

漫画家・藤子不二雄氏はかつて、SFを「すこし・ふしぎ」の略だと言いました。そして現在。臨機応変に受け答えするSiri、人間と互角以上の勝負を展開する将棋ソフト、歌うバーチャルアイドル初音ミク、若い女性にしか見えないヒューマノイド……世...もっと読む

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コメント

kobeyadaichan >人間は現実を上手く単純化して予測することで生物としての生存確率を上げている http://t.co/Sw6j50I0Y8 5年以上前 replyretweetfavorite

shogidaichan >人間は現実を上手く単純化して予測することで生物としての生存確率を上げている https://t.co/hIA5ikEwfU 5年以上前 replyretweetfavorite

hilbert_d 【はてブ新着学問】 5年以上前 replyretweetfavorite

SLGjpn [あとで読む] 5年以上前 replyretweetfavorite