親の本棚から子どもはなにを学ぶのか
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、僕が連載をしているInsight×Insideの近藤岳裕さんがカウンターでこんなことを仰いました。
「林さん、やっぱりリアル書籍のすごいところは、本棚に本を置いておくと、自分の子供が勝手に手にとって読んでくれる可能性があるっていうところだと思うんです」
確かにそうですよね。みなさんも親の本棚から「これ面白そうだな」と思って引き抜いてみて、ぱらぱらと読み始めたら止まらなくなって、その本を読破してしまったなんて経験あったのではないでしょうか。
そして近藤さんの娘さんはまだ小学校低学年だそうですが、みうらじゅんの『正しい保健体育』と『色即ぜねれいしょん』をわざと本棚に置いといて、いつか自然に手にとって読んで欲しいと思っています。そして、「男ってこういうものなんだよ」と知っておいてほしいそうです。
これもある種の「性教育」だと思うんですが、そういうのって親と子が顔をあわせて話し合うのは恥ずかしいですよね。でもやっぱり「ここのところだけは教えておきたいなあ。ネットとかで歪んだ性の意識を持ってほしくないなあ」と思う場合には「本棚にさりげなく置いておく」というのが有効なような気がします。みうらじゅんのマンガが歪んでいないかは別として。
ただ、子供って好奇心があるので、親の本棚に「ちょっとエッチな雰囲気のあるタイトルの本」があると手に取りそうです。近藤さんの娘さんがみうらじゅんの世界を知って、男性への理解が少しでも深くなれば、将来、素敵な恋愛を経験しそうです。
こういうのって確かに紙の本じゃなきゃできないですよね。娘がお父さんのPCをこっそり開けて、お父さんの「お気に入りのサイト」を勝手に見てくれるってまずありえないです。その前に「間違ったサイト」を開いてしまったら大事ですし。
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