彼氏としてのタキシード仮面【最終回】

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。そんなセーラームーンを見て育った女子たちは今やアラサー世代です。最終節では作品中に出てくる「タキシード仮面」の役割を読み解きながら、セーラームーン世代にとっての彼氏とはどのような存在なのかに迫ります。(初回はこちら

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「あなたのすきなセーラー戦士は?」
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タキシード仮面の役割は?

そもそも、セーラームーン世代にとって「彼氏」とはなんなのだろうか。最終回では、セーラームーン世代の男性観について考えてみたい。

月野うさぎの彼氏である地場衛、すなわちタキシード仮面に改めて注目してみよう。彼は生死を賭けた修羅場にタキシードを着て現れ、自己陶酔はなはだしい口上を述べて去ってゆく。そもそもが滑稽な存在であり、「白馬の王子様」としては、まったくもって要件を満たしていない。

実はタキシード仮面の滑稽さについては作中できっちり言及されている。登場や口上に意地悪く突っ込む敵がいるばかりか、その時代錯誤的で芝居じみた登場を茶化す演出すら(担当回演出家のお遊びもあれど)、時折登場する。『セーラームーン』という作品は、タキシード仮面というキャラクターを、完全な王子様としては描こうとしていないのだ。

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この連載について

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セーラームーン世代」を語り尽くす!

稲田豊史

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。その人気は20年経った今も衰えることを知らず、新アニメの放送や関連グッズの発売も話題になっています。当時リアルタイムでセーラームーンを視聴していた少女たちは、今やアラサー世代。知らず...もっと読む

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Yutaka_Kasuga 全18回にわたる連載、本日最終回です!→ 5年以上前 replyretweetfavorite