お金持ちの仲間入りは年収いくらから?
前回は、お金持ちの熾烈な社交シーンのご紹介をしました。もっとも、熾烈なのも当然で、義弟たちが住んでいるのは、全米で最もリッチな地区 と言われるコネチカット州グリニッジ町の「黄金の三角地帯(the golden triangle)」区画なのです。ここの世帯収入の平均は61万4242ドル(約7300万円)で、住宅平均価格は431万6245ドル(約5億2000万円) です。
でも、「全米で最も良い近郊」 のリストになると、上位にグリニッジの名前は見当たりません。そのかわり、世帯収入平均がグリニッジより一桁も低い8万7232ドルである、オハイオ州マデイラ町が3位に入っています。住宅平均価格も33万7287ドルなので、グリニッジより一桁低い価格でけっこう大きな家が買えます。何よりもご近所から常に値踏みされないのが気楽そうですよね。
オハイオ、グリニッジ、ナンタケットそれぞれの、1億円で買える家の例。
地域によってその規模はまったく異なる。(※)
また、マデイラの世帯平均収入なら名門大学で子供がneed-basedの奨学金を受けられますから、ボストン近郊に住む私の友人夫婦が子供の授業料として費やさなくてはならない、6万ドルx 4年x3人=72万ドルを貯金できることになります。
こういった「豊かさの中身」は、マクロな数字やグラフでは見えないものです。
では、どのくらい収入があれば、こういった日常的なお金の心配をせずに、映画に出てくるようなお金持ちの暮らしができるのでしょうか?
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