【アンケート開催中!】
本連載の特別企画として、タレント・文筆家であり、セーラームーン世代である牧村朝子さんとの対談を予定しています。対談時に参考にするためのアンケートにご協力ください!
「あなたのすきなセーラー戦士は?」
https://docs.google.com/forms/d/16VpdKTOgC5CniiM0C73QeGu1EcpykiHaux4PJF7owO4/viewform
1990年代の日本におけるLGBTの認識
『セーラームーン』に登場するキャラクターのLGBT率の高さは相当なものである。
LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン/Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ/Gay)、両性愛者(バイセクシュアル/Bisexual)、性転換者・異性装同性愛者(トランスジェンダー/Transgender)といった人々の総称で、“性的指向が少数派の人たち(セクシャルマイノリティ)”と称されるケースもある(本当に「マイノリティ」かどうかは議論の余地があるが)。
LGBTは2000年代後半以降、その尊厳に関して国際的な人権意識が高まっているので、言葉だけは耳にしたことのある読者も多いだろう。日本でも、福岡市が2015年4月より、男女別にキャップ型とつば型の2種類あった小学校の新入生に配布する黄色い帽子を、「性同一性障害の子供に配慮して」、キャップ型のみの1種類とし、耳目を集めた。
しかし1990年代の日本において、LGBTおよび彼らの嗜好性は、まだまだ色物扱いされる存在だった。当時は「LGBT」という用語自体、日本ではほとんど浸透していなかったと思われる。要は一部のリベラルかつハイカルチャーな言論空間を除き、彼らはテレビ、雑誌といったマスコミなどにおいて、興味本位で取り扱われる“異常者”以外の何物でもなかったのだ。
ごく自然に描かれたゲイのラブシーン
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