セーラームーン世代の恋とセックスとジェンダー【第15回】

90年代に大人気であり、女児向けテレビアニメとして放映していた『美少女戦士セーラームーン』。この作品には直接的な性描写はありませんが、実は変身シーンなどはかなりセクシーであるそう。そんな『セーラームーン』に隠されたエロスを今回は深読みします。(初回はこちら

【アンケート開催中!】

本連載の特別企画として、タレント・文筆家であり、セーラームーン世代である牧村朝子さんとの対談を予定しています。対談時に参考にするためのアンケートにご協力ください!

「あなたのすきなセーラー戦士は?」
https://docs.google.com/forms/d/16VpdKTOgC5CniiM0C73QeGu1EcpykiHaux4PJF7owO4/viewform


月野うさぎの“初夜”

これまでの回で何度か、セーラームーンに帯びる母性について考察したが、人間の発達段階からすれば、聖書的な意味での処女懐胎でもない限り、母性の前には順番としてセクシャリティ(性的指向)というものが存在する。そして、セクシャリティが思春期の少女を語る上で避けて通れないものである以上、“思春期の女の子”の物語である『美少女戦士セーラームーン』でもセクシャリティについて考察せねばならない。

『セーラームーン』は女児向けテレビアニメであるがゆえ、直接的な性描写はもちろん、お色気シーンすらほとんど登場しない。しかし、第34話「光輝く銀水晶! 月のプリンセス登場」では、月野うさぎと地場衛の“初夜”を想起させる興味深いシークエンスが挿入されている。

敵の策略によって、高層ビルのエレベーターに閉じ込められてしまったうさぎと衛。この時点で2人は互いの正体を知らない。

そのとき、敵幹部ゾイサイトが上層階から2人に向かって炎を発射する。このままでは2人とも焼け死ぬが、もしうさぎがここでセーラームーンに変身すれば、衛に正体がバレてしまう。悩むうさぎ、迫る炎。もう手がない。うさぎは意を決してコールする。

「ムーン・プリズムパワー! メイクアップ!」

目を見開いて驚く衛の目の前で、うさぎは華麗にセーラームーンへと変身するのだ。

じつはかなりセクシーな変身シーン
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セーラームーン世代」を語り尽くす!

稲田豊史

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。その人気は20年経った今も衰えることを知らず、新アニメの放送や関連グッズの発売も話題になっています。当時リアルタイムでセーラームーンを視聴していた少女たちは、今やアラサー世代。知らず...もっと読む

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コメント

orange_sublue |「セーラームーン世代」を語り尽くす!|稲田豊史 @Yutaka_Kasuga |cakes(ケイクス) ヤバイよこれほんと面白い、やっぱり本欲しいな… https://t.co/B0MP1w8wIk 約3年前 replyretweetfavorite

ytRino こういうの好きですよ 約3年前 replyretweetfavorite

0501Can #セーラームーン #恋 #SEX #ジェンダー 約3年前 replyretweetfavorite