家族無計画

夫の帰りをじっと待つ、妻は悲しき地獄の門番

「日本一炎上しがちな夫」と結婚した家入明子さんのエッセイ。今回ご紹介するのは、明子さんのまわりにいるという「家に帰るのが怖い」男性たち。好きで結婚したはずの妻たちを「地獄の門番」と感じるまでになってしまう彼らの変化、そして妻たちの変化とは?

かつてまだ私が人妻であった頃、「妊娠、出産を経て人が変わってしまった」と夫は言った。私には全くそんな自覚はなく、むしろ変わってしまったのはあなたのほうでは、というくらいの気持ちで、当時はろくに取り合わなかった。しかし最近あらためて身の回りの既婚男性たちの話を聞くにつけ、やはり妊娠、出産を契機に、多くの妻たちは犬や猫のそれと同じように、気を荒立て、ふとしたことで噛み付きかねない危険な存在と変化するようだと知った。

言われてみれば確かに、もっと子供が小さかった頃、私は今より頻繁に、鬼のように怒っていた。子供の教育に必要だったし、大人の言葉が通じない子供相手のストレスもあった。こんなに大変な思いを少しでもわかってほしいという元夫に向けたメッセージでもあった。しかしそんな風に冷静な自覚があったから、自分の怒りは制御可能なものであり、必ずしも妊娠・出産に伴う本能的な何かが作用しているとは思わなかった。ただ今となって考えると、備わっていたはずの制御機能は今ひとついい働きをしなかったようにも思えるので、夫の指摘も正しかったのかもしれない。

私の話はさておき、産後、豹変してしまった妻との接し方について、世の中の男性たちはその実、妻が想像する以上に深刻に悩んでいる模様。何しろ最近、友人の既婚男性らが口を揃えて言うのだ。

「家に帰るのが怖い」と。

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強く愉しく新しい“家族論”エッセイ、ついに書籍化!

家族無計画

紫原 明子
朝日出版社
2016-06-10

この連載について

初回を読む
家族無計画

紫原明子

「日本一炎上しがちな夫」こと、起業家の家入一真さんと結婚した家入明子さん。現在「ソーシャル主婦」として、家入家独特の育児の話や、夫婦間のデリケートな話題に切り込む記事をブログで発信し、話題となっています。そんな明子さんが、ブログよりも...もっと読む

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コメント

syqobezodyr 鋭いところを突きすぎていて読んでてぐっとくる記事。もっとみんな幸せになろう。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

syqobezodyr 鋭いところを突きすぎていて読んでてぐっとくる記事。もっとみんな幸せになろう。 4ヶ月前 replyretweetfavorite

syqobezodyr 鋭いところを突きすぎていて読んでてぐっとくる記事。もっとみんな幸せになろう。 7ヶ月前 replyretweetfavorite

aya0906jp こうならないように努めていたはずなんだけど、ホルモンバランスの制御はなかなか難しい…。 https://t.co/cUq7CQv2nd 10ヶ月前 replyretweetfavorite