上司はなぜ結婚のことを聞くのか
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、20代後半くらいと思われる女性のお客様にこんなことを言われました。
「林さん、会社の人や親戚の人が、平気で『結婚はまだしないの?』って言うじゃないですか。もちろん私だって、結婚については真剣に考えてるんですけど、あなたにそんなこと言われたくないし、私が結婚についてどう考えているか説明しなきゃいけない義務なんてないしって思うんです。あの人たちはなんであんなことを無神経に言うんですか?」
こういう無神経な人、いますよね。たぶんこんな感じなんです。親戚の小さい子どもに「大きくなったら何になりたい?」なんて質問しますよね。別にその子の将来のことを真剣に考えているんじゃなくて、ついつい出ちゃう言葉です。
それと同じような感覚で、お年頃の未婚の人を見かけたら「結婚は?」ってその人たちは言っちゃうんです。その言葉がどれだけ無神経で相手を不快にさせているかは気がついていないんだと思います。
そんな話をしたら、「なるほど。しかもその人たちは、『結婚してます』って答えたら、『子どもはまだなの?』って聞いてきますよね?」と言われました。おっしゃるとおりです。「いる」と答えたら、その次は学校のことまで聞いてくるでしょう。
これには「最悪ですね」とストレートなお答え。これまたおっしゃるとおり。さらに考えられるのは、そういうことを言う年長者の人自身が、かつては自分も誰か年上の人から「はやく結婚しなさい」って言われて、無理矢理お見合いとかをさせられて、それで結婚する決意ができた人なのかもしれません。そういう経験がなくても、年長者というのは、若い人に結婚をすすめるのが「社会的な義務」って感じていそうです。