少女性にも「ダメなところ」がある【第5回】

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。実はその悪役に注目すると、「セーラームーン世代」の現実での課題が見えてきます。第4作『SuperS』の悪は、「少女性のダメなところ」?(初回はこちら

はじめての“後輩”的な敵キャラ

『SuperS』でアマゾン・トリオを引き継いだ現場管理職チームは、アマゾネス・カルテットと呼ばれるサーカス団の少女たち4人である。

アマゾネス・カルテットの来歴について、アニメ版ではあまりはっきりとは描かれていないが、重要なのは、『SuperS』時点で15歳の少女であるうさぎたちよりも、さらに幼い少女として設定されていることである(今までの敵はすべてうさぎたちより歳上だった)。彼女たちの年齢は、格好や言動から見て、ちびうさとうさぎたちの中間、12歳前後といったところだろうか。

ゆえに15歳のうさぎたちは“先輩少女”として、敵であるこの“後輩少女”たちを“指導”していくことになる。月野うさぎというキャラクターはシリーズを追うごとに、母性的な色を強めていくが、アマゾン・トリオを庇護したり、歳下を指導したりする『SuperS』では、特に顕著だ。

後輩の「悪」とは何か?

そんなアマゾネス・カルテットに内包される「悪」を一言で言うなら、「少女性のダメなところ」である。

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セーラームーン世代」を語り尽くす!

稲田豊史

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。その人気は20年経った今も衰えることを知らず、新アニメの放送や関連グッズの発売も話題になっています。当時リアルタイムでセーラームーンを視聴していた少女たちは、今やアラサー世代。知らず...もっと読む

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コメント

nijuusannmiri 「このように大人を嫌い、“純粋”という魔法の言葉を盾に幼児性が抜けない「コドモオトナ」は、昔も今も世に溢れているが、そういう存在にセーラームーンたちはまさしく“お仕置き”の鉄槌を下す」 5年弱前 replyretweetfavorite

marinaLJR この本めっちゃ欲しい!!!→ 5年弱前 replyretweetfavorite

yuhirocket アニメ作品のテーマって意外と深いところにあるよね。 5年弱前 replyretweetfavorite

occhi_17 https://t.co/ZtGicTxv9y セーラームーンってそんなに深かったのか… 5年弱前 replyretweetfavorite