あやかしの四姉妹」は最強の反面教師だった【第3回】

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。2作目の『R』に登場した「あやかしの四姉妹」はセーラーチームの最高の反面教師でした。そんな名ヒールと言ってもいい彼女たちがテレビ画面を越えて私たちに教えてくれたこととは?(初回はこちら

「あやかしの四姉妹」の恋愛観

四姉妹はペッツ以外、直属の“上司”であるルベウスに恋しているが、セーラーチームとの恋愛観の違いが物語の随所に織り込まれているのは興味深い。

たとえば第70話「愛の炎の対決!マーズ VS コーアン」で化粧品販売員に変装したコーアンは、火野レイとうさぎの前で、こんな恋愛観を披露するのだ。

「女性は愛されてこそ意味があるのよ。愛するとか信じあうなんてことはそれほど意味がないわ。冷たくされても愛し続けるなんて、惨めなことをしては絶対ダメよ」

子供向けに主張を極端にしてはいるが、2015年現在においても、コーアンの主張は、ことさら理解できないものではない。

「“愛される”ために女子がすべきメイクやファッション」は、ゼロ年代以降の女性誌で定番の企画であったし、恋愛において自分が惨めにならないよう、相手と対等な関係を結ぶことは、特に間違っていない考え方だからだ。

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セーラームーン世代」を語り尽くす!

稲田豊史

90年代に大人気だった『美少女戦士セーラームーン』。その人気は20年経った今も衰えることを知らず、新アニメの放送や関連グッズの発売も話題になっています。当時リアルタイムでセーラームーンを視聴していた少女たちは、今やアラサー世代。知らず...もっと読む

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コメント

kei_mi 幹部は四天王とアマゾン・トリオしか覚えてなかった… “「愛されキャラ作り」を、1993年時点で敵の主張として採用し、14歳の女の子に論破させる『セーラームーン』という作品の末恐ろしさ” 約5年前 replyretweetfavorite

Yutaka_Kasuga 書きました!今回はコーアンの恋愛観とか、ブラックムーン一族のブラック企業ぶりとか。徐々にエンジンが温まって参りました→ 約5年前 replyretweetfavorite