日ごろ見ている電子書店。近ごろはキャンペーンを順繰りにやっているような気が……。:-)
どの電子書店のどの電子書籍でも、最新版のiOS や Android で読むぶんにはストレスがない。ビューア(閲覧ソフト)はみなキビキビ動く。どこの電子書店を選ぼうかと思ったときに検討するのは、品揃えや商品化の早さだけでいい。
翻って 8Tab では、1)どこの電子書店の、2)どのタイプのビューアが、3)どれだけ実用になるか、というところからはじめないといけない。というのは、Windows 用ビューアの多くは従来型の重厚なプログラムで、デスクトップPCやノートPCでは軽快に動いても、非力な 8Tab では少々荷が重いからだ。
もちろん、ストアアプリ版のビューアもちらほらとあり、従来型のソフトとちがって軽快に動く。が、OSの制約なのか、対応しきれていないのか、それとも Windows10 を待っているのか、同じ書店のビューアでも、他のOS用のものと比べると機能的に見劣りがする。たとえば、書籍のダウンロードに対応した Windows ストアアプリ版のビューアは、いまだ出ていないのではなかろうか。
ブラウザ上のビューアは、これもおおむね軽快に動く。使い勝手は他OSのアプリと同等。どの書店も、ストアへは結局、ブラウザ経由で入るので、ブラウザ読みがいちばん自然かもしれない。ただ、ぼくの知るかぎり、ほとんどはダウンロード非対応で、ストリーミング型だ。ビューアの作り、書籍のフォーマット、サイズ、接続時間帯によって、ストリーミング式はダウンロード式と同等にサクサク読めるときもあれば、重いときもある。当然、オフラインでは読めない。
ぼくはといえば、ふだんはデスクトップ版を使っている。いくらアプリ版やブラウザ版が軽くても、機能全部入りのデスクトップ版のほうが便利がいい。オフラインで使えるし、SDカードにダウンロードした書籍を読めるのも大きな魅力だ。64ギガのカードを挿しておけば、そう簡単に満杯にはならない。ただ、やっぱりソフトの動作が重たいんですね。
もっとも、Windows10 をにらんでか、各社、だいぶ Windows タブレット(と、おそらくWindowsフォン)への対応に前向きになってきた感がある。そのへんも含めて、今回はビューアが好みに合う電子書店3店の特徴と、その使い心地をレポートしたい。判断基準はマンガの読みやすさに置いた。ビューアにとって負担の大きいマンガがサクサク読めるなら、データ量の小さな活字は問題なく読めるという判断だ。以下、多少ともビューア選びの参考になれば幸いです。
と、そのまえに……順序が逆になったが、まず用語の定義をしておこう。ご承知のように、アプリというのはアプリケーションの略で、本来的には Word も Excel もアプリだが、スマホ時代を迎えて、そうは思わない人も増えている。ここでは、世間のイメージに合わせて、各OSのストアにひもづけられた軽いソフトをアプリと呼ぼう。従来型のソフトウェアはデスクトップ版、ブラウザ上で使うビューアはブラウザ版だ。
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