『いつかティファニーで朝食を』にも登場した穴子寿司
世界一とも称されたスペインのレストラン「エル・ブジ」で活躍した後、今は自分のレストラン「カタルーニャ」をスペインと香港に出しているシェフのアラン・デーバーハイブ・トロサ氏が来日して、東京・大阪・京都のリッツカールトンでフェアをやるという。何かのニュースでこの情報をみて、これは行ってみたいとすぐに東京のリッツに電話をするものの、すでに満席。ちょうど大阪に用事があったのを思い出して、大阪のリッツに電話をすると週末まわりはランチしか残っていなかったが、無事に予約がとれた。
予約した日が近づいてきて、たまたま親しい先輩夫婦が僕の前日のディナーを同じく大阪で予約していることが発覚。皆、考えることは似ているものである。僕が予約した日の朝に大阪で朝食でも食べようかということで、まずはそのチョイスを。そのままリッツカールトンに泊まっているということで、ホテルでの優雅な朝食も捨てがたかったが、この日は市場で寿司を食べることに。大阪の中央市場に「ゑんどう」という穴子のお寿司が有名なお店があって、一度行ってみたかったのだ。
マキヒロチさんの漫画『いつかティファニーで朝食を』にも登場したり、雑誌で料理研究家の後藤加寿子さんがここの穴子の棒寿司をおすすめしていたりで、ずっと気になっていた。
その日の打ち合わせが梅田で朝10時からあったので、待ち合わせは現地で8時に。朝8時に大阪にいるのはなかなかハードルが高く、6時過ぎ羽田発、朝一番の飛行機に乗らなければいけないわけだが、その時間に間に合わせるには山手線もまだ動いておらず、結局自宅から浜松町にタクシーで行き、そこからモノレールで空港へ向かった。その時間の飛行機も満席に近くて、みんなどうやって空港まできているのか、少し不思議な気持ちになるが、むしろとりあえず小腹が減ったのでこのあと朝ごはんを食べるにも関わらずかつサンドを頬張った。
梅田からタクシーで向かい、あっというまに中央市場に到着。かけつけ一杯、まずは朝からビールを。英語のガイドブックにけっこう取り上げられているらしくて、店内は外国人も多い。それにあわせて英語のメニューも。というか、日本人は写真でわかるでしょうということでむしろ英語のメニューしか置いていないいさぎよさ。
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