大森望
3DCGソフトで描く“科学万博世代”のSFイラストレーター、星野勝之個展
翻訳・解説・エッセイ・コラムと、SF界のオシゴトを縦横無尽にばりばりこなす超人・大森望氏。氏の〈SFマガジン〉誌上の連載コラム「大森望の新SF観光局」がcakesに出張! 知りたかったSF界のあれやこれやをcakesでもおたのしみいただける週刊連載です! 今週はイラストレーター、星野勝之氏の個展をご紹介します。
イラストレーター、星野勝之の4年ぶりの個展「星野勝之 紫煙の未来へ」が、現在、代官山の「ギャラリー スピーク フォー(GALLERY SPEAK FOR)」で開催されている(4月22日まで)。
星野さんと言えば、SFマガジン伊藤計劃追悼号(2009年7月号)の表紙や、アーサー・C・クラーク『都市と星〔新訳版〕』、チャイナ・ミエヴィル『言語都市』などのカバーイラストで、SFファンにはすっかりおなじみ。ミステリや学術書まで、ジャンルを問わず活躍してますが、なにを描いてもSFっぽくなってしまう(ご本人談)という意味では、SFイラストレーターと呼んでもいいかもしれない。
〈SFマガジン〉2009年7月号
その星野氏の個展初日、4月10日に開かれたギャラリートークに、本誌でもおなじみSFアイドルの西田藍嬢ともどもSFつながりでお招きいただき、陳列された絵を見ながらインタビューさせていただいた。
今回の個展のために描かれた一連のイラストは、鳥や犬や飛行機やクルマがこっちに向かって走ってくるというモチーフだが、背景となる架空の都市は共通で、同じビルが別の角度から描かれていたりするのが面白い。
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この連載について
大森望
翻訳・解説・エッセイ・コラムと、SF界のオシゴトを縦横無尽にばりばりこなす超人・大森望氏。氏の〈SFマガジン〉誌上の連載コラム「大森望の新SF観光局」がcakesに出張! 知りたかったSF界のあれやこれやをcakesでもおたのしみいた...もっと読む
著者プロフィール
1961年生まれ。もぐりのSF屋(アイコンは故・水玉螢之丞画伯作成)。責任編集の『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。著書に『20世紀SF1000』『新編 SF翻訳講座』など。訳書にアシュビー『vN』、ウィリス『航路』『混沌ホテル』『空襲警報』ほか多数。毎週木曜、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」出演中。ハロヲタ(新参)。アイドル・ライター修業中。
Twitter:@nzm