伝説のボスザル、ベンツがここまで人を魅了した理由とは

高崎山から忽然と姿を消したベンツ。17日ぶりに戻り、異例の「ボス復帰」を果たしたことを記念して「ベンツ復帰記念像」が制作されました。しかし、完成したベンツ像がお披露目されたのは、彼が二度目に失踪した、5日後のことだったのです……。 大分市高崎山の山中に生息した幻のニホンザルの波瀾万丈な一生を追った、異色のノンフィクション『消えた伝説のサル ベンツ』の序章を、cakesで特別に公開していきます。

 園はベンツのボス復帰を記念して、高さ五十センチ、ブロンズ色の強化プラスチック製のベンツ像を約五十万円で制作した。だが、皮肉なことに、完成したベンツ復帰記念像がお披露目されたのは、彼が二度目に失踪した五日後、十二月二十二日のことだった。職員が手作りしたほこらに像は納められ、園の入口に設置された。

 ほこらの下に掲げられた看板には、「ベンツ像建立の由来」が次のように説明されている。

〈この像は、C群ボスベンツが、失踪後、高崎山に戻り、No.1に復帰した事を記念し建立されたものです。サルは長期間群れを離れると、仲間として認められませんが、ベンツがNo.1として復帰したことは、大変珍しいことであり、これを記念したものです。

ベンツ像ご利益

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消えた伝説のサル ベンツ

緑慎也

誰よりも強く、気高く、雄々しい。巨大な群れを統率した「最後のボス」の生涯とは? 大分市高崎山の山中に生息した幻のニホンザル「ベンツ」の一生を追った異色のノンフィクション。

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