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新社会人に知ってほしい、「頼みやすい人」になるための心得

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今回ご紹介するのは、
「USAGIさん」さんのコラム「頼みやすい人」。

新年度が始まった4月、ネット上には新社会人に向けて色々な人がメッセージを載せておりました。「挨拶は積極的にしよう、わからないことは何でも聞こう」といった具体的な行動のことから、「将来を見据えた働き方を」といった意識の持ちようについてなど、様々なメッセージがありました。

そんな中、USAGIさんが新社会人に伝えるのは、「頼みやすい人になるのが一番手っ取り早い」ということ。

頼みやすい人ってどんな人なのか、頼みやすい人になることのメリットは何なのか、自身の経験を交えながらお伝えしてきます。

以下、noteより転載です。


頼みやすい人

4月1日、世間では入社式がありましたね。
自分の時の入社式のことはもう過去のこととして全然覚えてないですし、現職では中途ばかりで新卒採用を何年もしていないので新卒の方と縁があるとしたら、取引先で新卒の方がやってくる時くらいでしょうか。

そんな僕ですが、入社式のある週には色々な方が、新社会人の方々向けに書かれていた文章を拝読しておりました。
なお、個人的に一番良かったと思ったのは下記の記事でした。

新入社員のみなさんに捧ぐ「会社は箱である理論」とは / Now or Never(西村創一朗氏)

勤め先の会社との距離感なんて新社会人のうちは計りかねると思いますが、何より互いのニーズがマッチしていることが重要なんだってことを理解できるかと思います。
また、研修中は洗脳とまでは言いませんが会社中心の考えを叩き込まれるかもしれませんので、自身を甘やかさず、かといって追い詰めすぎないようにして頂きたいと思います。

そんな僕も大学卒業して社会人8年目に突入しておりますが、誰かに社会人としての心得なんて述べたことはありませんでした。まず、僕は社会人3年目まではうだつの上がらない社員でした。今思えば性格的に合わないところからキャリアをスタートしてしまったからかもしれません。
たぶん、その分野には2度と戻らないでしょう。苦手なことを若いうちにやったのは良い経験でしたので、決して無駄ではありませんが。
そんなわけで大体いつも自分のことで手一杯なんですけど、ちょっと前に転職しようと思って、キャリアの棚卸や自分の今までの仕事を振り返っていて自分の中で根底にあるものを整理したら、新社会人の方々にとっても役立つものが書けるかもなと思い、キーを叩いております。
なお、転職は一旦取り止めました。端的に言えば、今携わってること以外に惹かれる仕事が無かったので、今じゃないかもなと思いました。それについては、また改めて整理したいと思います。

初めに僕が新社会人向けに書くとしても、誰にも当てはまるものは書けないなと思いましたので、昔の自分みたいな人をターゲット層として書くことにます。

【ターゲット層】
・大して深く考えもせずに漠然と起業家になるんだと思っている(本人は考えているつもりらしいが考えが浅い)
・意識高いけど実力無い系・実力ないけど、自分の固定観念に縛られて、いまいち成長ドライブに乗れない
・たいていのことが自己完結型&コミュ障
・面倒なことから逃げたがる

なお、こんな人が僕の下についたら、とりあえず速攻で潰しますね(笑)
そんな訳で僕の上司であった方々は懐が深かったなと思います。
まぁ前職も現職も、人があまりいないような組織にいたので、こんな僕でも生き延びてきたのかもしれません。

さて、そんな僕が思うのは、『頼みやすい人になるのが一番手っ取り早い』ということでした。
『頼みやすい人』と『頼みにくい人』という括りが、人間関係においては存在するものですが、これは仕事も同様です。
いや、むしろ仕事でこそ顕著に出ることです。

■『頼みやすい人』になることのメリット
・情報が色んな方面から入ってきます
・頼みやすいので雑務も依頼されます。雑務って幅広い人に関わるので、業務上は関わりが薄い人ともコミュニケーションが取れたり、何なら依頼されたことを面倒臭さがらずにやることで、評価や信用が上がります
・最終的に「とりあえず、こいつに聞いてみよう」と思ってもらえます。もちろん、その中には僕が対応できないものもあります。その場合は、他の人へ依頼先を変えてもらうのですが、そういうメインとして関係ないことの動向も知れます
・結果的に幅広く細やかな視点を得られます
・信頼ポイントがあるので、自分の意見を聞いてもらいやすくなり、自分が何かやる時に周囲が協力的にやってくれることが増えます・最終的に面白い 仕事を担当することができます
【注 】決して楽にはなりません。評価高くなるとレベル高い案件を担当することになりますので、別次元で困難と立ち向かうことにはなります。そこからは、別のスキルの問題も出てきます。

そして、『頼みやすい人』てどんな人かを考えると、ベースとして以下の2つがあるのかなと思います。

①嫌そうな顔をしない
②レスポンスやアクションが早い

これ、営業担当がお客さんに依頼されてやるなら、もう当たり前レベルの話になりますが、お客さんじゃない人に対しても同様かと思います。
社内の人、自社がお金を支払う側になる取引先の人とか。特に新社会人の方々は、まずは対社内になるかと思います。
僕自身は会社の間接部門の仕事を前職と現職を合わせて5年程していますので、必然的に社内サービスがメインとなります。そのため、社内での対応が凄く重要になってきますので、少し偏りはあるかもしれません。
とりあえず、先にあげた2つについて実体験を踏まえてもう少し細かく書いてみます。

①嫌そうな顔をしない
人は嫌そうな顔をされると頼みずらいものです。もし、先輩や上司でそのような人がいて、自分が「頼みずらいな」と思ったら、その感覚を忘れないでいて欲しいと思います。頼まれる側に立った時に反面教師として役立ちますから。また、頼みずらい人というのは何だかよく分からないけど権限をもっている場合があります。決裁権とか、発注権とか。
もしそういう人がいた場合、間違ってはいけないのが、「周囲の人はその人を頼って、その人自身に魅力があって依頼しているわけではなく、その“権限”に頼みにくる」ということです。
ただ、自身の権限に酔った人というのは、そういう横柄な態度になる傾向があります。
でも、その人から権限を取り上げたらどうなるでしょう。実際に部署異動で権限を失った人が過去にいました。
周囲が頼みずらい人で権限も無ければ、関わらなくても問題ないので、人は遠ざかっていきます。
仕事というのは、基本的に誰かの「困った」や「面倒臭い」を請け負うことがベースとなります。
そのため、人間関係無しに仕事は発生しえないのです。

加えて、新入社員に先輩や上司が頼みにくるような権限が付与されることは無いでしょう。
もう、何も持ってないです。たいてい新入社員というのは。
だけど、依頼を受けることがあります。上司から。先輩から。お客さんを担当していればお客さんから。
それは、自分がその組織の一員であるとして採用されたからです。それだけで、赤の他人とは違う扱いを受けています。
見ず知らずの人に仕事の依頼はしないものですから。
何も権限をもっていないし、実力が無いのに仕事が振られます。
これは全部チャンスです。例えばで少しあげてみたいと思います。

■会議資料のコピー取り
コピー取りを任されたというのは、少なくともその資料を見ることが認められたことになります。
僕もそうですが、社内で一部の人にしか見せてはいけない資料の場合、自分で印刷やコピーをして限られた人に配ったり、ファイリングからロッカーの施錠までしてます。
そのくらい会社の資料というのは会社にとっては重要な情報なのです。ものによってはこれを漏洩したら、法律で罰せられるケースもございますので、ご用心を。
もちろん、コピーを依頼されたので読み込む時間は与えられてません。
僕はたいていサッと流し読みをしていました。モノによっては自分が後で読み込むために、こっそり自分用にコピー取りもしていました。

■資料のファイリング
これは資料の性格にもよりますが、過去のことや、顧客のこと、商品のことなどを一気に把握するチャンスだったりもします。
これは僕もサッと流し読みをファイリングの都度繰り返していました。
ちなみに、僕は現職に経理として入社して間も無く、過去3年分の仕訳伝票の印刷と、それに関する資料をセットでファイリングするということをしていました。この時は社会人4年目でしたが、経理経験は無いに等しかったので経理として役立てることは何も持ち合わせておりませんでした。まぁ面倒臭いです。面倒臭いですけど、所属する会社がどんな会社とどんな取引をしていたのかをザーッと見渡すことができました。
あと、ファイリングしたのが僕なので、どこに過去資料があるかを1番分かるのが僕となります。その資料が必要になった時に真っ先にピックアップできる人という存在になりました。
この瞬間、僕が一番できることが社内で1つできました。
誰よりも目立てとは言いませんが、会社という複数の人が集まった組織にいる以上、自分の存在感を何かしら確保することは仕事を広げるうえで、有効になります。
「あ、あいつに聞こう」と思ってもらえたら、得体の知れない奴から一つ階段を上がったことになります。

嫌な顔をしないと言いましたが、別に「はい、喜んで!」と思ってないのに無理矢理ポジティブに持っていくことは無いと思います。
最初からそう思っているなら構いませんが、僕は面倒臭いものは面倒臭いと思ってますので。ただ、面倒臭いからやらないというのは無しです。
それが仕事ですから。仕事である以上、誰かが必要としているのですから。
また、面倒くさそうにやるのも無しです。次に仕事の依頼が来なくなります。

②レスポンスやアクションが早い
仕事の質を高くするよりも、早くする方が断然簡単です。そして、早いというのは一つの価値です。
仕事の成果は『質×スピード』です。
時間切れでメチャクチャ質の高いアウトプットを出しても、それは無価値です。だったら、最初はスピードで勝負した方がいいです。
また、質よりもスピードが求められる仕事もあります。
特に入社したての頃は仕事の色んなことが足りない状態ですから、質の高いものを出せる可能性は低いでしょう。
質は高くなくても、早く対応することのメリットは、修正の指摘を受ける時間的余裕があるため、最終的に質を高くするのに有効だということがあります。
依頼主からの修正指摘も織り込んでアウトプットを出せばいいんです。

僕の場合は、前職で全然売れない営業担当から、欠員補充の理由もあって仕入の部署へ異動となった時の経験がスピードを意識したタイミングでした。前職はBtoBの専門商社なので、メーカー対応をする仕入担当の仕事がありました。
僕は入社3年目で仕入の部署へ移ったものの、いったい自分がココでどんな成果を出せるのかよく分かりませんでした。
ただ、その部署には営業担当から引っ切り無しに電話がかかってきてました。商材に関する問い合わせや、納期やら在庫やらといったことに関する電話が色んな営業担当からかかってきます。
でも、部署の人たちは全然電話に出ないんです。
出たかと思ったら、「忙しいから後にして」と言って切っちゃったり。
発注作業も所属部署の人たちが行っていたので、メーカーへの発注〆切時間に追われていたようです。
ただ、「営業担当だって必要があって電話しているんだから、自分達都合で電話に出ないのもな」と思い、僕はとにかく電話に出まくってました。
先輩社員には「電話に出なくていい」と言われてましたが、「営業からの電話は基本的に売上に繋がるものですから」と言って電話に出ることは止めませんでした。
その結果、僕のお昼休みはだいたい近所の立ち食い蕎麦屋に駆け込んで、さっさと戻るという内勤っぽくないスタイルになっておりました。
あ、自分のお昼時間が減ったのは成果じゃないですね(笑)
でも、そこまでして僕がやってるとさすがに先輩や上司も協力的になってきます。基本的に仕入部署だって売上が上がらなきゃ意味が無いわけですから。
そして閉鎖的だった部署から営業担当が気軽に相談できる部署に雰囲気が変わりました。
僕は僕で営業担当からの依頼を受けまくることで、色んな営業担当からの信頼を獲得して、案件ベースで商材に関して知識を蓄えたり、仕入先への交渉を入れる時も自社の営業側の視点を持って挑めたというのがあります。
そして、営業部の案件獲得や売上増加にも繋がりました。
ただ即座に電話に出るという単純なことでしたが、「スピード=価値」だと思えた経験でした。

『頼まれる』と『頼られる』は同じ漢字を使っていますが、なんとなくニュアンスが異なってくるように僕は思うのです。
『頼られる』の方が「あなたじゃなきゃ」という感じが強いかなと。
新入社員が周囲から頼られることは、最初のうちは無いかもしれません。
でも、頼まれることはあると思います。頼まれごとを蔑ろにしている人が頼られることは無いと思います。
ですから、まずは頼まれごとを完遂し、リピートを受ける『頼まれやすい人』になるのが良いのかなと思います。

もちろん、これは入り口作りにすぎません。
だんだん求められるアウトプットの質も高くなると思いますので、その時は質も出せないと頼まれなくなります。

また、頼られるようになったら、改めて頼まれやすい人になることを意識して頂きたいと思います。
年齢やキャリア、社歴を重ね、ポジションも上がると人は横柄になりやすくなりますが、謙虚さを忘れたら成長は止まります。
そして、色んな社会人を見て頂きたい。安定的に高いアウトプットを出している方はびっくりするくらい丁寧です。
そして、自分よりはるかに忙しいのにレスポンが凄く早いです。

※うさぎさん的参考書籍:『プロの残業術。』
ワークライフバランスを意識されている方が多い昨今では読まれないかもしれませんね。僕も過剰労働は組織の構造や価値観等の問題もあると考えますが、自分のところに最初から「ワークライフバランスを重視してます」という新入社員が来たら「バイトか!」と言ってしまいますので(笑)
成果を出している方は業務時間外にも仕事をしているものです。


転載元:USAGIさん「頼みやすい人」(2015/04/13)


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norausagi101 結構前にアカウント削除したので、今のnoteがどうなってるか分かってないけど、2015年頃に匿名で触ってた頃は濃度濃い目の探すのに使ってた。 その頃に書いたやつで、唯一残ってるやつはまだ公開されてた。何か若いな自分。 https://t.co/AMAcF0RS3a 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

03metalG @valentineamika1 この言葉には対極する二面性があって深いのよ。 わかりやすい記事があったので載せておく↓ https://t.co/3xY8Ndhzks https://t.co/qmH2DWrxGF 1年以上前 replyretweetfavorite

0501Can #新社会人 #社会人 #頼みやすい人 #頼みやすいと頼まれるは違う 5年弱前 replyretweetfavorite