英語を学習する上で冠詞や時制と並んで最もわかりにくいことのひとつに、可算名詞、不可算名詞があります。ひとつひとつ覚えようにも数が膨大すぎる上に、同じ名詞なのに、数えられる場合と数えられない場合があったりします。あれはいったいどういう原理原則で数えたり数えなかったりするのか、今日はそのあたりを考えてみましょう。
切ったり分けたりすると性質が変わるかどうか
数えられる数えられないを区別する最も有効な方法は、その名詞が指し示すものを切ったり分けたり量や形を変えた時に、その本質が変わってしまうかどうか?というものです。いくつか例を考えてみましょう。
まずは、切ったり分けたりすると性質や形状が変わってしまうものを考えてみます。
dog, chair, table, guitar, computer, car…
犬も机も椅子も、バラバラにしてしまうと、元の機能や性質を保てません。こうしたものはすべて、数えられる名詞です。そして、”There are 3 chairs in the room. ” とか、“I have a guitar with me. ” とか、“She is walking a dog.” などといったふうに、不定冠詞 a (または an)をつけるなり、複数形として使ってやる必要があります。
ところが切っても分けても性質や特性が変わらないものもあります。例えば、水、ワイン、氷、空気などなど。
air, wine, ice, beer,
氷は小さく分けても大きい塊でも氷として機能します。水も同様です。空気だって、ビニール袋に取り分けたら性質が変わる、なんてことありません。
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