思わず出たガッツポーズ

この春から駒澤大学仏教学部に入学した萩本欽一さん。大学の合格が決まってから、今までに考えたこともなかったような嬉しい声が届くようになったのだそうです。そのなかでも印象に残っている、同じ大学の女性にかけられた言葉とは? 4月7日発売の新刊『ばんざい、またね。』より、その内容をcakesでも公開していきます。

撮影:興村憲彦

不合格なら“ププププ、カーン”

 受験日は一月十一日。合格には二年くらいかかるだろうと考えていたから、とくに緊張はしませんでした。英語の試験もそれなりに解けたし、小論文もあまり悩まず書けた。手応えは半々くらいでしたかね。まったくダメ、とは思わなかった。

 合否の通知が届くと言われていた一月二十二日は、朝からそわそわしてました。だけどお昼になっても、夕方になっても何も届かない。落ちた人にはなんの通知もこないんだなって諦めかけた午後六時半頃、やっと大学からの封筒が届いたんです。

 待ちに待った封筒だったけど、どうしたものか、としばらくそれを見てました。すぐに開けて結果を知るのは、なんだか味気ない気がしたの。人生初の大学受験だったわけだし、もし落ちていたらそれはギャグにしたい。それで若いのを呼んで、結果を発表してもらうことにしました。「不合格なら何も言わずにこの『仮装大賞』の“ププププ、カーン”っていうのを鳴らしておくれよ。もし合格だったら、『うちにおいでよ』って優しく俺に声をかけてくれる?」

 そいつが封を切ってる時は、ちょっとドキドキしましたね。

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ばんざい、またね。

萩本欽一

2014年、73歳で大きな舞台を引退した萩本欽一氏。お茶の間の欽ちゃんが今だからこそ明かす、引退、敬愛する舞台、生と死、そして大学入学という新しい挑戦についてが、一冊の本になりました。ユーモラスでありながら含蓄ある国民的コメディアンに...もっと読む

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narniancat こころがぽっと暖かくなる>何かが胸にコツーンと来て、自分が思っていたよりちょっと上の出来事だったとわかりました。 約5年前 replyretweetfavorite