香港で堪能する現代アートとグルメ 後編

今回の「フィットする晩餐」は、香港編の後編です。現代アートのフェア「アートバーゼル」を見るため香港を訪れたSumally代表・山本憲資さん。ここぞとばかりに、香港グルメを喰らい尽くしていきます。世界的なファッションブランドが経営するレストランや、異空間のようなプライベートキッチン要するフレンチ、内装が素敵なミシュラン二ツ星のお店、香港らしい賑やかな世界観のお店など、盛りだくさんの内容です!

世界的に人気のあるブランドが経営するド派手なレストラン

深夜まで飲んで、ゆっくりと起きた香港の2日目。ゆっくりと風呂に入ったりで朝ごはんは飛ばしてランチに向かったのが、セントラル(中環)のランドマーク(置地)にある「China Tang」。セントラルとランドマークは地名と施設名なのだが、まさにそのままなのが面白い。China Tangは去年オープンしたばかりで、ファッション、インテリアブランド「Shanghai Tang」が経営するレストランである。ロンドンのドーチェスターホテルにも入っていて現地でも流行っているそうで、緩やかな逆輸入になった模様。Shanghai Tangの創業者であるDavid Tangが内装を手がけたというインテリアは、エントランスから鏡がバキバキに使われていて、決して下品ではないのだが、かなりド派手なかんじで見るだけでなかなか楽しかった。

この日は、香港に嫁入りして7~8年という日本人の知人とランチだったのだけれど、注文はおまかせ。どれも美味しかったけど、中でもアワビのパイが美味しかった。このレベルの飲茶は日本ではなかなか気軽には食べられない気がする。

ランチのあと、午後はギャラリー巡りを。現代アートに関しては、欧米の大御所ギャラリーが香港にはばしばしと出店していて、こちらもやはり見応えがある。Gagosian Gallery、Galerie Perrotin、White CubeにPace Galleryと、世界の一流ギャラリーが軒を連ねる。金持ちが多いのも確かだろうが、税制の優遇があるのも大きな要因になっているという。

PerrotinでJRのエキシビションを観たあと、いつも世界を飛び回っている知人とお茶。デザインとビジネスとアートをうまく噛み合わせるのが目的の、面白いプロジェクトの話を聞く。東京ではなかなかこういう話にならないのが、旅先ではこういう話がちょくちょく出てくるのは旅の醍醐味のひとつだと思う。日常的に過ごしていても、やはり非日常で、非日常な話は非日常な環境でするに限る。たとえそれがスターバックスであったとしても。

マンダリンオリエンタルのロビーで一休みしたあと、セントラルのワイン屋で先輩と待ち合わせ。今日これからディナーに行くレストランにお酒の用意がなく、飲みたい場合は持ち込みを、ということでまずワインの調達に。シャンパンと白ワインを購入し、我々が向かったのは「Fa Zu Jie」。場所はセントラルのさらにど真ん中ながら、細くてお世辞にもキレイとは言えない路地を入り、廃れたビルの階段を登る。つきあたったところの扉をあけるとそこは異空間。プライベートキッチンが出現する。

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フィットする晩餐

山本憲資

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートしま す! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山...もっと読む

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