読書で賢く生きる。

嫌われる勇気』はなぜ売れたのか?—vol.9

中川淳一郎さん、漆原直行さん、山本一郎さんの三人が2014年のビジネス書をふり返りながら分析。『嫌われる勇気』や『伝え方が9割』が売れた理由は何だったのでしょうか。さらに、今年の流れから予測する2015年のビジネス書のトレンドとは?「ビジネス書ぶった斬り」3人組が〝読書を武器に生き残る知恵〟を伝授する著書『読書で賢く生きる。』より、一部抜粋していきます。

『嫌われる勇気』はなぜ売れたのか?

中川淳一郎(以下、中川) 2014年のビジネス書は豊作だったんですか?

漆原直行(以下、漆原) いや、寡作でしたね。割と小粒感というか、目立ったキャラクターや拡散するようなキーワードも生まれなかったような印象です。勝間和代さんや本田直之さんがブイブイ言わせていた、2008〜2010年ごろと比べると、その勢いはなくなっているような感じですね。でも、こうした中、2013年に刊行された『嫌われる勇気』が40万部超えというニュースもありました。昨年のビジネス書では最大のベストセラーでしょう。


嫌われる勇気—自己啓発の源流「アドラー」の教え

 要は真の自由を得るには、人に嫌われることも辞さず、自分の信じる最善の道を選んでいこう、みたいな話。常にいい顔をして好かれようとすると、自分のキャパシティや能力を超えてしまって、結果的に他者に対しても迷惑をかけることになるという。ひいては嫌われる結果にさえなるんだと。
 だったら最初から自分の意思とか、思いとかにちゃんと向き合って、相手に嫌われる勇気を持つことで自分は自由が得られるのだ……大雑把にいうと、そんな感じでしょうか。ただ、刊行以来長らく『嫌われる勇気』が売れ続けているのは、実は不思議で仕方がないんです。

中川 なんか、いまの社会情勢とかと関係あったりするんですか?

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中川淳一郎 /漆原直行 /山本一郎

先が見えず、目標も持ちづらく、人生に迷っている人が多い今日このごろ。書店にも、そうした不安を見通したかのような自己啓発書やビジネス書が多く並んでいます。しかし、あまりにもトレンドが変わりやすく、多くの本が出版されているこのご時世に、本...もっと読む

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NaO_UrUsY 鼎談連載、第9回でございます!  約2年前 replyretweetfavorite