林真理子女史は「あちら側」の人間になってしまった
ちょっと前の話になりますが、川崎市の中1殺害事件において、様々な評論や意見が発表されました。
その中でも群を抜いてアレだと話題になったのが、林真理子女史が某週刊誌に発表したコラムでした。
真面目なワタクシは行きつけの耳鼻科でこの号を読みました。内容を超訳すると「夫がこのご時世にこういうことを書くのはどうかといっていたけども、被害者の母親は何をしていたのか。世の中の母親は子供を守れ。母親はもっとしっかりしなければならない。母親になったら女を捨てろ。彼氏なんかいらないだろう。しかし、ダメな母親は週刊誌を読む習慣すらないだろう」ということでした。
ある意味おっしゃる通りの内容でありますが、ただ、被害者の男の子は、自分の状況を母親には隠していた可能性がありますし、加害者は、どんなに親が男の子を守ろうとしても、何かの隙に暴行を加えたり、殺害してしまった可能性があります。そういった人達が、常識とか良心が通じる相手とは限りません。
そもそも、父親は家族を放り出して好き放題やっていたわけですから、老いた親と、たくさんの子供を抱え、経済的にも困窮していた子のお母さんを責めるのは、まさに鬼畜の心という他ないでしょう。
最初ワタクシは、林女史は、デヴィ夫人とか曽野綾子女史のような枠を目指しているのかなと考えたのでありますが、女史の社会的地位とか読者層というのを考えると、さもありなん、と思いました。
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