こんにちは。パリでセレブとはかけ離れた質素生活を地でいく中村綾花です。今日も靴下に穴があいているけど気にしません。だってパリってそういうところだから!
さて、「すっぽんぽんパリ」をリニューアルしたこの連載。これからは、日本やパリのニュースを取り上げ、パリジャンたちへのインタビューも交えてお伝えしていこうと思います。パリの「花の都」的イメージをぶち壊し、パリジャンたちのリアルや本音を知ることで浮き出てくる「日本」の姿をお届けできれば幸いです。
初回で取り上げるテーマは「ベビーシッター」です。
日本では最近、モデルの道端アンジェリカさんが「週に一回は子供をベビーシッターにみてもらいたい」と発言したことが話題を呼んだそうですね。
ネット上で「親としてあり得ない」や「育児なめてる」など批判的な意見も多かったようですが、日本と違ってパリジャンたちはベビーシッターについてどう考えているのか? 今回は近所のママさんたちに、ベビーシッター事情を突撃インタビューしてきました。
私の住まいはパリの20区で、低所得の移民から中流以上の BOBOまで、さまざまな経済状況の家族が暮らす雑多なエリアです。私がむかし東京で住んでいた江戸川区に似ているので妙に落ちつきます。
ベビーシッター利用は週に12時間以上!
まず話を聞いたのは、近所の公園で見つけたクリスティーヌさん(37)。ご自身はマーケティング系の仕事で、旦那さんはマスコミ系。お子さんは、娘さんと息子さんの1人ずつで、なんと週に12時間はベビーシッターを利用するそうです。
「私と旦那の仕事が19時~20時に終わることがほとんどなので、保育所の迎えと、私たちが帰宅するまでの間の面倒をベビーシッターに頼んでいます。それ以外に、夫や友人らと夕食に出かける時にも お願いしていますが、これは月に1度か2度くらいですね。これ以上ベビーシッターを頼むのは罪悪感があるんですよ」とのこと。
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