そういえば、うちの夫も出てました
櫻井父娘
—— 今日は、青山裕企さんの写真集『むすめと!ソラリーマン』刊行記念ということで、青山裕企さんと家入明子さんにお越しいただきました。まず、これがどんな本かということを、青山さんに説明していただいていいですか?
青山裕企(以下、青山) この本は、僕のライフワークである「ソラリーマン」シリーズの3冊目で、「ソラリーマン」というのは「ソラ跳ぶサラリーマン」の略称です。見てもらえばわかるように、サラリーマンがジャンプしている写真ですね。
—— サラリーマンを「跳ばせる」、ことにこめている意味があるんですよね。
青山 はい。かれこれ10年近く、ソラリーマンを撮影してきました。今回の『むすめと!ソラリーマン』は、タイトルの通り父と娘、親子をモチーフにした写真集です。
—— 今までは基本的に、サラリーマンが一人で跳んでいる写真でしたから、「親子」という切り口が入ってきたのはかなりの変化です。なぜ「娘と」なんですか?
青山 前から、ソラリーマンを撮る中で「家族と一緒に撮ってみたらどうなるのか」といった案を、考えていたんですよね。家族全員で跳ぼうとか、家族の中にソラリーマン一人とか……。そういうアイデアを、実験的に一年くらい試してみて今の、娘の隣で、父が跳ぶ形になったんですが、その過程で協力していただいたというか、一緒に考えていただいたのが、マンガ『よつばと!』のプロデューサーの里見英樹さん(よつばデザイン代表取締役)なんです。なので、『よつばと!』に対するオマージュみたいな面もあって。
—— たしかに。「むすめと!」、って、「よつばと!」みたいな感じですもんね。
青山 まさにそうです。公認です(笑)。
—— 公認なんですね(笑)。さて、今日は家入明子さんにもお越しいただきました。
家入明子(以下、家入) よろしくお願いします。
—— 家入さん自身、息子さんと娘さんを育てている母親で、同時に1人の女性つまり娘という立場でもあります。そして、家族についての鋭い洞察をブログで発信されています。それで今回来ていただいたんですが、そういえば、旦那さんがソラリーマンに登場しているんですよね。
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